Valveは、携帯型ゲーミングデバイス「Steam Deck」について、日本とオーストラリアで販売できるように、特に力を入れて取り組んでいると発表していたようだ。開発者向けプラットフォームSteamworksのSteam Deckセクションに記載がある。
Steam Deckは、Valveが開発する携帯型ゲーミングデバイスだ。7インチディスプレイを中央に挟み、左右にスティック、ボタン、トラックパッドなどが配されている。Valveが独自開発したLinuxベースのOS「SteamOS」を標準搭載しており、同社が運営するSteamで配信中の多数PC向けゲームを楽しめるのが魅力だ。
Steam Deckの最新情報としては今年1月14日、一部の地域への出荷を2月末までに開始すると発表していた(関連記事)。対象地域は、先行して予約を受け付けていたアメリカ、カナダ、EU、イギリス。その他の地域での販売については、順次公式サイトにて発表するとしていた。日本では特許情報プラットフォームJ-PlatPatにて、審査待ちであることが確認されている。
今回、該当の記述が見られたのは、SteamworksのSteam Deckセクションにおける「Steam Deckについてのよくある質問」ページにおいてだ。「Steam Deckは、いつ頃さらに多くの国で購入可能になりますか?」という質問に対し、「他の多くの国や地域での販売については、現在、最終調整の段階にあります。」との回答が記載。そして、発表できる確かな情報はまだないとしたうえで、「日本とオーストラリアでSteam Deckを販売できるように、特に力を入れて取り組んでいます」と記載している。
該当の記述は、いつごろ発表されたものだろうか。デジタルアーカイブWayback Machineで更新の履歴を確認してみると、昨年11月27日~11月30日の間のどこかで記述が追加されたことが分かる。同時期といえば、11月11日、ValveがSteam Deckの発売時期について延期を発表。この時点では同年12月発売を予定していたが、原材料不足の影響で製造計画の変更を余儀なくされたとしていた。先行販売地域での発売が2月へ後ろ倒しになったなかで、今後の計画として後続地域のなかでも日本・オーストラリアに注力する旨を発表したのかもしれない。
Steam Deckは、アメリカ、カナダ、EU、イギリスにて2月末に発売予定。追って、日本を含むその他の地域でも予約が開始される。