『Apex Legends』ワールズエッジで「カーゴボットが跳ね続ける」バグは、あえて放置されている


Apex Legends』にて、ちょっとした珍現象が見られたようだ。本作のマップ、ワールズエッジにおける固有ギミックの一つが、カーゴボットの存在だ。時折マップ上に現れる、浮遊した球体状の物体である。水色・紫・金色などに色を変えながら発光しており、撃ち落として破壊すると、中に入ったアイテムを回収できる。発光していた色に対応したレアリティの装備品などを獲得可能だ。序盤に遭遇した際、うまく高レアリティの色で壊すことができれば、早い段階で高性能な装備をゲットすることも可能。交戦中などでない限り、余裕があれば撃ち落としておきたいボーナス要素である。 

とあるRedditユーザーは、ワールズエッジ南方のラバサイフォンでカーゴボットに遭遇した。このときユーザーはそつなくカードを狙撃し、見事に落下させている。それから中身を回収しようと確認すると、ここで思わぬ光景を目にすることとなる。落としたはずのカーゴボットが壊れていないのだ。どういうことか。よく見ると、カーゴの真下には、ちょうどオクタンがUltで出現させるジャンプパッドが設置されている。ジャンプパッドといえば、キャラクターが上に乗ることで高く/遠距離に跳躍が可能になるギミック。そこにカーゴボットがちょうど落下してしまい、バインバインと跳ね続けているのである。カーゴは壊れる気配がなく、その場で垂直運動を続けている光景が何ともシュールだ。 
 

 
この投稿には、Respawn Entertainmentの開発者も反応している。本件については、データサイエンス/アナリティクスを担当するeriddy氏がコメント。同氏も、ゲーム中で同じ現象を目撃しており、開発チームとしては把握しているという。ただしチーム内では、「めったに起きることがないので、安全に無視できる」リストに並べられているとの談である。つまり再現性は確認されているものの、ゲームプレイ中に発生する可能性はきわめて低いため、あえて修正しないでいるバグということだろう。eriddy氏は加えて、「このゲームではこんなこともできるよ!リストに書き直しておきます」、とジョークを述べている。 

ちなみにキャラクターが踏んで使うのが一般的なオクタンのジャンプパッドだが、実はほかにもさまざまなものを跳躍させる。たとえばグレネードといった投げものは難なく弾き飛ばすほか、コースティックのガストラップ、バンガロールのスモークグレネードといったレジェンドのアビリティ由来のオブジェクトも吹っ飛ばす。さらにはトライデントといった大型オブジェクトも跳ね飛ばす強靭さを誇るのだ。一方で、ケアパッケージなど動かせないオブジェクトに潰された場合はあえなく粉砕。耐久値は200程度とされる。カーゴボットがジャンプパッドを破壊できないところを見るに、おそらく投げものと同様の判定を受けているのであろう。中身を回収できないのは不便だが、発生確率の低さからおおむね実害のないバグと見てよさそうだ。 

『Apex Legends』開発チームはかねてからコンテンツ実装やバランス調整、バグ修正に優先順位をつけていると語っている。アップデートに多忙を極めているからだ。今回のような無害なケースは、リソースの問題上、あえて放置されるのだろう。そうしたバグ群は今回の件に限らず数多くありそうだ。 
 

 
『Apex Legends』シーズン11「エスケープ」は、現在開催中。ランクシーズンのスプリット1の期間は、12月22日までとなっている。