『ポケモンユナイト』にてロトム討伐ミッションが15匹に緩和。一部で戦線崩壊を招いた魅惑のプラズマポケモン

 

ポケモンユナイト』公式Twitterアカウントは11月16日、同作バトルパスミッションの変更について発表した。特定ポケモンを狙うミッションの条件が緩和された。今回、急ぎ修正がおこなわれた背景には、該当のミッションがチームワークに影響を与えかねない点があったと見られる。

『ポケモンユナイト』は、5対5のアリーナ対戦アクションゲーム。いわゆるMOBA系に属する作品であり、チームの連携と戦局に合わせた行動が勝利の要だ。本作のマップには、上・中央・下に分けられたレーンが存在している。レーンにはそれぞれ特色があり、適したポケモンと構成で各レーンを攻めるのも戦略上重要となる。また、クイックバトル以外のモードでは、上下レーンの強敵エリアにポケモンが出現。倒したチームに試合を有利にするメリットをもたらしてくれる。

今回修正されたのは、強敵エリアに出現するポケモン「ロトム」にまつわるバトルパスミッションだ。バトルパスは、各種ミッションをクリアしてポイントを集め、さまざまな報酬をアンロックするシステム。緩和前のミッションは「ロトムを60回KO」なる内容だった。また、同ミッションはウィークリーで、月曜日に提示され1週間以内にクリアしなければ取り逃してしまう仕組み。そしてKOカウントを得られるのは、ロトムに最後の一撃を加えたプレイヤーのみだ。人にもよるものの、期限もあってなかなかに大変なミッションなのだ。緩和により、ミッションクリアに必要なロトムのKO数は15回へと大幅減少した。


また、同ミッションはただ単に大変なだけでなく、チームの戦略に影響を及ぼす可能性が高かった。ロトムは上レーンにしか出現しないポケモン。前述の通り、本作では各レーンのバランスが重要だ。つまり、ロトムの打倒を求めて上レーンにプレイヤーが集中した場合には、ほかのレーンがお留守になってしまう。これは戦略上の不利をチームにもたらしかねない現象だ。また、下レーンを担当しているプレイヤーにはロトム打倒の機会は回ってこない。担当レーンによって不公平感も生じかねず、チームワークを乱す可能性があるミッションだったのだ。今回、素早い緩和がなされた背景には、同ミッションがゲーム体験を損ねかねないリスクもあったのだろう。

海外掲示板Redditの本作コミュニティ/r/PokemonUniteでは、プレイヤーが実際にロトムに殺到する映像が投稿されている。今回のミッションが一部プレイヤーの行動に影響を与えていた様子が見られる。また、同コミュニティでは、今回の緩和を伝えるスレッドも立てられており、いずれも多くの反響を集めている。“ロトム60回”に苦しんでいたのは国内ユーザーだけではなかったようだ。今後はあまりにも厳しいミッションが課されないよう祈る。


『ポケモンユナイト』はNintendo SwitchおよびiOS/Android向けに配信中。11月19日の16時には、新たにジュナイパーが参戦予定だ。