Nintendo Switch版『PICO PARK』、9月10日ついにオンライン対応へ。こっそり売れまくっている多人数協力アクション

 

TECO PARKは9月3日、Nintendo Switch版『PICO PARK』をオンラインプレイに対応させると発表した。以前より実装が予告されていたNintendo Switch版のオンラインマルチがついに実装される。実装予定日は9月10日0時だ。


『PICO PARK』は、横スクロール型のアクションゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch。ステージにある鍵を入手して、ゴールにたどり着くことを目指す。ルールはシンプルだが、協調性が問われる点が醍醐味となっている。

本作は、最大8人までのマルチプレイに対応。プレイヤーらは互いに自分たちの身体を足場にしたり、仕掛けを解く上で役割分担をしたりと、他者と連携しなければならない。そのほか、お互いを紐で引っ張ったり、ボールを弾いたりと、物理演算要素もまじえた多彩なギミックが用意されている。
【UPDATE 2021/9/3 15:35】
マルチプレイ人数について修正


他者と協力するだけでなく、あえて意地悪に振る舞うことも可能。うまくいった時の一体感、あえて邪魔するおふざけ、どちらも楽しめるというわけだ。ゲームモードとしては、全48ステージのクリアに挑むWORLD MODEや、協力してスコアを稼ぐENDLESS MODE、3本先取のミニゲーム形式のBATTLE MODEが存在。カジュアルに楽しく遊べる作品に仕上がっている。

『PICO PARK』は2013年から開発が進められており、2016年にはオフラインマルチプレイに対応するSteam版がリリース 。2019年6月にはNintendo Switch版もリリースされた。その後も開発が続けられており、今年6月にSteam向けにはオンラインプレイに対応した新バージョンがリリースされていた。そして9月10日、Nintendo Switch版がついにオンライン対応をはたすことになる。


国内イベントでは幾度も出展されており、知る人ぞ知るゲームであった『PICO PARK』。同作は今年夏から世界的にヒット中。7月には同時接続数は最高で1万6802にまで達しており、最近になり数字は落ち着いたものの、それでもコンスタントに2000人程度のユーザーがゲームを遊んでいる(SteamDB)。 Steamストアに寄せられたレビュー数は4000以上で、評価は「非常に好評」。国内発の小規模ゲームとしては、異例のヒット作といえる。

理由としては、有名ストリーマーに実況されたことがあげられるだろう。海外ではPewDiePieに実況されたほか、国内では赤髪のとも氏や兎田ぺこら氏、花江夏樹氏ら、多彩なインフルエンサーに取り扱われている。あまりヒット作として扱われることはないものの、Steamでの数字などを加味しても、かなり売れていることが推察できる。もともとゲームの評価は高かったが、オンラインマルチプレイに対応したことで、一皮むけたのだろう。『Human: Fall Flat』のようなヒットパターンである(関連記事)。

※ 最近では、レトルト氏、キヨ氏、牛沢氏、ガッチマン氏による“4人実況”企画で本作がプレイされている


Nintendo Switch版がオンラインプレイに対応されるとならば、その人気はさらに確かなものになりそうだ。『PICO PARK』はPC(Steam)/Nintendo Switch向けに発売中。ゲームの価格はSteam版が520円、Nintendo Switch版は500円である。