ゴラム主人公の「指輪物語」ゲーム『The Lord of the Rings: Gollum』2022年秋発売へ。ガンダルフなど著名キャラクターも登場


Daedalic Entertainmentは7月7日、開発中の新作『The Lord of the Rings: Gollum』について、2022年秋に発売すると発表した。本作は発表当初、2021年中の発売を予定していたものの、後に2022年へと延期していた。今回の発表で発売時期がさらに明確になったかたちだ。発表に合わせて公開された映像は、本作のプロデューサーがゲーム内容を語りつつ、ゲームプレイ映像や新ロケーション、登場キャラクターを紹介するものとなっている。
 

 
『The Lord of the Rings: Gollum』は、映画展開もされたファンタジー小説「指輪物語」の前日譚となるゲームだ。プレイヤーは、原作でも物語の鍵となったキャラクターであるゴラム(あるいはスメアゴル)となり、強大なサウロンの軍勢などの間隙を縫って、「一つの指輪」の奪還を目指すことになる。本作はパルクールとステルスを中心としたゲームプレイが中心。また、物語面では「残忍で狡猾なゴラム」と「穏やかなスメアゴル」の人格の間での葛藤が描かれる。
 

 
今回のトレイラーでは、冥王サウロンの支配する要塞「バラド=ドゥーア」や、奥深くにエルフたちの領域を抱く「闇の森」などのロケーションが紹介されている。ゲームプレイ映像では、パルクールでそれらのロケーションを駆け回るゴラムの姿が確認できる。闇の森らしきエリアでは、ちょっとした出っ張りにぶら下がったまま移動する姿などが映っており、機動性を活かして敵を翻弄するようなプレイを予感させる。

また、トレイラーのなかでは、ゴラム以外の登場キャラクターも明かされた。冥王サウロンの重要な手下となるサウロンの副官や、エルフ王であるスランドゥイル、映画にも登場した著名キャラクターである魔法使いガンダルフなどが、キャラクターモデルとともに紹介されている。こうしたキャラクターたちとゴラムがいかなる関わり合いを見せるのか、原作や映画ファンにとっては楽しみなところだ。
 

 
トレイラーのなかで語り手を務めているゲームプロデューサー、Harald Riegler氏によれば、本作は「原作の記述に忠実であること」を重視して開発されているという。アドベンチャーゲーム『Deponia』シリーズなどで、ストーリーテリングに一定の評価を受けるDaedalic Entertainmentが、「指輪物語」諸作を元に、いかなる物語を紡ぎ出すのかも興味深い点だ。

『The Lord of the Rings: Gollum』はPC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに、2022年秋発売予定だ。コンソール版の国内向け販売については今のところ明らかになっていない。