伝奇ビジュアルノベル『月姫 -A piece of blue glass moon-』8月26日発売へ。月の表側の物語として、アルクェイドシナリオとシエルシナリオを収録

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TYPE-MOONは3月26日、『月姫 -A piece of blue glass moon-』を8月26日に発売すると発表した。通常版の価格は税込7700円で、対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch。発売日の発表にあわせて、武内崇氏による描き下ろしのメインビジュアルも公開されている。


『月姫 -A piece of blue glass moon-』は、2008年の発表以来「月姫リメイク」と呼ばれてきた、2000年に完全版が頒布された伝奇ビジュアルノベル『月姫』のリメイク版だ。本作の主人公である遠野志貴は、幼少期に事故で大怪我を負って以来、“モノの壊れやすい線”が見えるようになった一見物静かな少年である。事故以降、遠野志貴は親戚の有間家に預けられていたが、父の死をきっかけに遠野家の屋敷へ呼び戻されることに。同時期に、街では被害者の遺体からすべての血液が抜き取られているという「吸血鬼殺人事件」が発生しており、巷では吸血鬼が事件の犯人だと目されていた。そんな中、遠野志貴はアルクェイドという金髪の女性とすれ違い、彼女との出会いによって、人知を超えた戦いへといざわれていく。

リメイク元の原作『月姫』は、同人サークル時代のTYPE-MOONが開発。商業ブランドとなった後に『Fate/stay night』『Fate/Grand Order』といったゲームをリリースしてきたTYPE-MOONの原点とも言える作品が、20年以上の歳月を経て現行のプラットフォームへと再臨するわけだ。


また公式サイトによると、『月姫 -A piece of blue glass moon-』にはアルクェイドシナリオ「月姫」およびシエルシナリオ「夜の虹」の2篇による、月の表側の物語が収録されているという。要するに、原作『月姫』に収録されていた残りのシナリオは、裏側としての別作品になるわけだ。原作『月姫』の完全版頒布前にも、半月版と呼ばれるアルクェイドおよびシエルルートが収録されたバージョンが頒布されていたが、本作は「月姫リメイク」の半月版といっても過言ではないだろう。

ただし、『月姫 -A piece of blue glass moon-』ではリメイクにあたって、奈須きのこ氏自身がシナリオを分解した上で、再構築を実施。2010年代の東京を舞台に、アップデートとボリュームアップが施されたシナリオには、新たな緊張感とリアリティが生み出されているそうだ。2020年末に公開されたトレイラーにおいても、単なるデザイン変更に留まらない、原作とは異なる要素がいくつか見受けられた。まずは新しい月の表側の物語に期待したい。


公式サイト内では、初回限定版についても公開されている。パッケージ版のみの初回限定版には、100Pの設定資料集「月姫マテリアルⅠ-material of blue glass moon-」および武内崇氏による描き下ろし化粧箱が付属し、税込8800円。PlayStation 4版のみのデジタルデラックス版にも、設定資料集は付属する。また、TYPE-MOONの公式通販では、3月31日10時から予約受付が行われ「月姫・制作スタッフ本(仮)」が購入特典となる。


月姫 -A piece of blue glass moon-』は、通常版が税込7700円で、PlayStation 4/Nintendo Switch向けに8月26日に発売予定だ。

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