箱庭ドット絵ARPG『Tinkertown』早期アクセス配信開始。モダンなシステムで練り上げられた、ネオ・16bit風大冒険

 

パブリッシャー/デベロッパーのHeadupは、アクションRPG『Tinkertown』を12月4日よりSteam早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。12月11日までセールを実施しており、定価1730円のところ15%オフの1470円で入手できる。
 

 
『Tinkertown』はサンドボックス型のアクションRPGだ。自動生成される美しいドット絵の世界を舞台に、探索・建築・クラフトなどさまざまな活動に打ち込むことができる。はじめは広大な自然がどこまでも続くばかりだが、徐々に拠点を拡張させ、小さな街を造り出すことも可能。建築に精力を注げば、やがて巨大な城塞都市を生み出すこともできる。また本作は4人までのオンラインマルチプレイに対応しているのも特徴だ。役割を分担し、協力しながらワイワイ冒険するのも醍醐味といえる。

数か月の早期アクセス期間ののち、品質に疑いがなくなった段階で正式リリースを予定しているという本作。このたびのアクセス配信開始に際して、Headupからは『Tinkertown』の今後を示すロードマップが発表されている。図に描かれた情報によれば、まずはダンジョンの拡充や「溶岩」バイオームの実装など環境面のアップデートを予定しているようだ。その後はNPCやミニボスのアップデートが待ち受け、キャラクター・敵双方の充実が図られる模様。後半になるにつれ職業・ハウジング・戦闘など根幹部分の洗練が進められることがわかる。一方、今のところ「?」として伏せられている部分もあり、何らかのサプライズ要素が追加されることもあるようだ。
 

 
作品の現状における評判はというと、本稿執筆時点でレビュー42件中73%がポジティブな反応を示し、「ほぼ好評」と悪くない滑り出しだ。開発ノートで触れられているとおりクラシックな『ゼルダの伝説』や『聖剣伝説』、そして『テラリア』などに敬意を表した作風が刺さる層にストライクな印象。「ワールドをまたいでインベントリを持ち込める」「装備品は壊れない」といった細かな仕様もプレイを快適にしており、単なるリスペクトゲームにとどまらない丁寧な作り込みがプレイの質を高めているようだ。

もちろん早期アクセスゆえ、粗の目立つ部分も。現在のところ、収録要素としては建築がメインとなっている。しかし現時点ではアイテムの多彩さにかけるようだ。ダンジョンでのボス戦も今のところは開放されておらず、戦闘面に期待をかけると肩透かしを食らう可能性も。職業システムもいまだ実装されていないが、装備としては剣や弓などのバラエティーが一応は存在。ただしバランス面にまだ難があり、今の環境では剣一択といった状況のようだ。総じて、今後のアップデートによる拡充が期待されるところだろう。
 

 

 

『Tinkertown』はPC(Steam)向けに配信中。12月11日まで15%オフの1470円で入手することが可能だ。