『あつまれ どうぶつの森』サンクスギビングデーで“極寒ダイビング”を強いられキレる人々。決死の素潜り数時間

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『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)の「サンクスギビングデー」が、一部界隈で“イジられ”ていたようだ。任天堂は11月19日、同作における無料アップデートVer.1.6.0を配信した。まごうことなき冬の到来である。

ウィンターシーズン最初の目玉となったイベントが、11月26日に開催されたサンクスギビングデーだ。アメリカとカナダにおける祝日がモデルとなっており、当日は一流シェフのフランクリンが島の広場に登場。彼に話しかけると、料理をつくるために必要な食材をもってくるように頼まれる。指定された材料を提供すると、お礼にイベント限定の家具を手に入れることができるのだ。サンクスギビングシリーズの家具は、オレンジを基調とした温かみのあるインテリアばかり。洒落者の島民としては、ぜひともゲットしておきたい品々だろう。
 

 
ところがこの食材調達が、北半球で暮らすむらびとにとって思わぬインパクトをもたらした。フランクリンが要求する素材は11月でも入手可能なキノコや、アサリなどオールシーズン手に入るもの。住民からも食材提供を受けられるため、指定されたアイテムが手に入らず困るということはない……のだが、あるレシピで思わぬ関門が待ち受けている。3番目にフランクリンが作ってくれる料理、「グラタン」だ。

グラタンに必要な材料は、まずムールガイ。加えてランダムで、オイスターを頼まれることもある。どちらも11月ならいつでも可能な海の幸なのだが、勘のいい人ならお気づきであろう。両者とも捕まえられるのは海底深く。そう、グラタンを作ってもらうためには、11月の寒風吹きすさぶ中で素潜りを決行しなくてはならないのだ。参考までに、11月26日の米ニューヨークにおける最高気温は9℃。カナダ・ケベックシティーにおいては最高気温-1℃を記録した(Accu Weather)。

夏のアップデートで追加された要素とはいえ、素潜り自体は年間を通して楽しめるコンテンツ。しかし、満を持して迎えた冬のアップデート最初のイベントで寒空の海に放り込まれることに、少なくないユーザーは衝撃を受けたようだ。極寒のダイビングを強要されるシュールな図は、多くの人々にネタとして扱われ、ちょっとしたネットミームとなっている。
 

 

 

*グラタンづくりの際、フランクリンからは指定されない隠し味として「ダンジネスクラブ」を渡すとボーナスでさらに多くの家具やレシピをもらえる。ダンジネスクラブも素潜りでしか獲得できない食材であり、その出現確率は3〜5%だとされている。
 

思い起こせば夏のアップデート時には、「南半球で遊ぶプレイヤーは寒中水泳を強いられる」という自虐ネタがちょっとした流行を見せていた(関連記事)。対岸の火事と笑いながらサマーシーズンを楽しんでいた北半球プレイヤーは、思わぬ意趣返しを食らった……のかもしれない。もちろん、いくら寒い時期に海へ飛び込もうと『あつ森』で風邪を引くシステムなどない。いかにキャラクターが季節外れなことをしても、プレイヤーには何ら影響はないのだ。しかし、これは気持ちの問題である。『あつ森』は“気持ちがすべて”のゲームといっていい。四季折々の変化を愛し、季節に応じたロールプレイを重視する本作のコミュニティだからこそ、今回の噛み合わなさに対しては奇妙な笑いが生じたのだろう。ユーザーのプレイスタイルから生じた、『あつ森』らしいネットミームだといえる。

余談だが、北半球・南半球プレイヤーとも共通して苦しめられた存在もある。「スズキ」だ。普段は釣りの“ハズレ”枠として煙たがられている魚だが、サンクスギビングデーではいずれの地域でも「サカナのムニエル」を作る食材として要求されることに。いつも鬱陶しいほど釣れるスズキが、欲しいときに限って釣れないとして話題となった。げに難しきは物欲センサーである。
 

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