Valveは、SteamがPS5コントローラーのDualSenseをサポートしたことを発表した。ベータクライアントにて段階的に対応されてきたが、Steam入力APIを使用するすべてのゲームが、DualSenseと完全に互換性を持つようになった。あわせて、Steamにてコントローラーを使用するプレイヤーが多くなっていることを明かしている。
Valveによると、コントローラーを使用してSteamゲームをプレイする1日の平均ユーザー数は、過去2年で2倍以上に増加しているという。コントローラーフレンドリーなゲームでは、コントローラーを使用するプレイヤーの割合が60%を超える場合があるほか、 スケートボードゲームなどの一部のゲームにおいては、コントローラーを使用しているプレイヤーが90%以上を占めているものもあるという。そのほか、コントローラー使用率の増加は、PSコントローラーを使用しているプレイヤーの間ではさらに著しいようで、Steam全体のコントローラセッションにおけるPSコントローラーの割合は過去2年間で10.9%から21.6%へと増加しているそうだ。
もともとSteamは、幅広いコントローラーに対応している。純製のSteamコントローラーから、定番ともいえるXbox系コントローラー、DualSense含めたPSコントローラー、そしてNintendo Switch向けのProコントローラー。さらに、ロジクールやエレコムといったサードパーティーメーカー製のコントローラーもサポート。家庭用ゲーム機のコントローラーを使用した場合、ゲーム内のボタン表記も使用コントローラーのアサインに反映されるケースも多く、快適にゲームをプレイすることが可能。PCゲーム側のコントローラー対応も手厚くなってきており、今年8月に発売された『Microsoft Flight Simulator』なども、基本的な操作についてはコントローラーをサポートしている。
Steam側が幅広いコントローラーをサポートしており、ゲーム側もコントローラーをサポート。そうした背景から、使用率が高まっているのだろう。実際のところ、コントローラーをサポートしていないタイトルに、Steamレビューで不評が投じられることもある、ゲームの評価を保つためにはコントローラー対応が重要になっているということだ。
なおSteamはDualSenseをサポートするようになったが、内容としては基本操作とLED、トラックパッド、ランブル、ジャイロ機能をカバーしている。一方でハプティックフィードバックやアダプティブトリガーといった、PS5で体験できる特有の機能は実装されていないようだ。Nintendo SwitchのHD振動機能をPC版で再現するのは難しいと『Thumper』開発者が語ったよう に、独自の機能は当該のコンソールをプレイすることでのみ利用できるのかもしれない