リアルフライトシム『Microsoft Flight Simulator』の佐賀県にて“巨大突起物”現る。バーチャル嬉野市の異変

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『Microsoft Flight Simulator』内、日本の佐賀県にて謎の突起物が発見されている。『Microsoft Flight Simulator』は、現実の地図をベースにした世界を飛行機で翔けるゲーム。日本国内についても、各スポットや地図が再現されているが、佐賀県嬉野市には謎めいた“突起物”が存在するようだ。PC Gamerなどが報じている。


『Microsoft Flight Simulator』では9月30日に無料アップデートとして「Japan World Update」が実施された。同作にはもともと日本マップが存在していたが、日本の描写が強化された形。より精度の高いデジタル標高マッピングが日本全域に展開され、仙台・高松・徳島・東京・宇都宮および横浜の6都市が高解像度3D写真測量により再現。八丈島・慶良間・釧路・長崎・下地島、そして諏訪之瀬島といった空港が精細にモデル化された。しかし、それにともない奇妙な地形が登場しているようだ。

九州の佐賀県、佐賀空港から西に飛んだ嬉野市。嬉野温泉などが有名でな緑の多いのどかな場所だ。小学校や高校などが集まる、塩田周辺にて謎の突起は確認されている。街と山の境界ともいえるエリアにて、何故か地形が異常に突起しているのである。よく見れば、先端には木々が生えており、ある種の巨木とも表現できる。のどかな嬉野市の中には異様な、そびえたつ、トゲである。

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「Japan World Update」アップデートでは、Tour of Japanなるアクティビティが導入され、長崎から東京へと飛ぶことができる。チュートリアル的なアクティビティにて、表現が強化された日本各地が楽しめるわけだ。ただ、長崎から東京に飛ぶルートにて、北に膨らみ福岡や佐賀にも立ち寄るようなルートをとった際に、こうした突起物と遭遇することになる。それゆえに、Redditなどで報告されているわけだ。

興味深いのは、突起物が現れた原因が不明であること。『Microsoft Flight Simulator』では、これまでにもさまざまな異様な建造物が確認されてきた。212階建ての高層ビルノルウェーの双塔ブラジルの深淵など。本作ではBingマップのデータを使用している。Bingマップの欧州南米地域は、大枠はHere社のマップデータにて構成しつつ、詳細な建物データなどはユーザーの編集による地図プロジェクトOpenStreetMapを取り込み、形成されている。OpenStreetMapは、ユーザー編集のプロジェクトであるがゆえに、ユーザーの入力ミスなどで、不自然な高層ビルなどが形成されてきたと見られている。

一方で、日本についてはOpenStreetMapが採用されていない。すべてZenrinのデータによって形成されているのだ。これまでのパターンとはやや異なることがわかる。佐賀の突起物は、ある1点のみ突き上がっているような形なので、建物データではなく地点の高度における設定が誤っているのだろう。Zenrin側のデータミスなのか、開発側による不具合なのか。理由は不明であるが、バーチャル佐賀県の嬉野市に、奇妙な観光名所が生まれることとなった。


『Microsoft Flight Simulator』内の、嬉野市の突起は、佐賀空港から川を挟んで西に飛ぶことで確認できる。コンテンツアップデートにて、「Japan World Update」をダウンロードし導入していなければ目撃できないので、その点だけ注意してほしい。