現実世界を模した飛行ゲーム『Microsoft Flight Simulator』にて、“巨大な裂け目”が目撃される。不気味すぎる深淵の正体


Microsoft Flight Simulator』にて巨大な裂け目が確認されているようだ。現実を再現したバーチャル世界を飛ぶフライトシミュレーションゲーム『Microsoft Flight Simulator』。同作を遊ぶプレイヤーから、南米にて不思議なスポットを見つけたとの報告が相次いでいる。Rock Paper Shotgunなどが伝えている。

その謎めいたスポットは南アメリカ・ブラジルの郊外にて、発見されている。どのような場所なのかというと、底が見えないほどの穴だ。のどかな辺境にて突如として穴があいており、のめりこむような地形が形成されている。テクスチャなども平地のもので、家や木なども表面に見えるが、確かに“裂け目”になっているのである。底に向かってしばらくの間決空を続け、ようやく地面が見えてくる。この地底は深さ800メートルにおよぶといい、この世に存在するとは思えない、恐ろしい裂け目なのだ。

それもそのはず、そのような裂け目など現実に存在しないことは濃厚。該当エリアであるLagoa Novaでは、こうした裂け目は確認されていない。おそらくであるが、誤ったデータ入力によって生まれたものだろう。『Microsoft Flight Simulator』のマップデータは、Bingのデータを採用している。Bing自体は、Here社のマップデータを中心に構成しつつ、詳細な建物データなどはユーザーの編集による地図プロジェクトOpenStreetMapを取り込み、形成されている。


OpenStreetMapは、あくまでユーザー編集のプロジェクト。入力間違いによって、とんでもない建物が生まれる。これまでオーストラリアやイタリア、ノルウェーなどで、郊外に見合わない巨塔が確認されてきた(関連記事)。いずれも、入力間違いによる産物ではないかと推測されている。たとえばオーストラリアのケースは、2階を212階と入力したことで高層ビルが建ってしまったが、こうした高さのデータがマイナスになるならば、地底が生まれてもおかしくはない。実際のところ、YouTuberのLarry Kyrala氏なども同様の指摘をしている。なんらかのデータミスが、こうした裂け目を作り出しているのだろう。

なおPC Gamerによると、この裂け目はもともと小さな空港なのだという。それゆえに、出発地点として選択し、ここから離陸することも可能とのこと。ただし、あまりにも底が深すぎるゆえに、地表まで上がることは困難であると記している。ブラジルのリオ・グランデ・ド・ノルテ州にあるCurrais Novosから、北西に飛ぶことでこの深淵は見つけられるようだ。

『Microsoft Flight Simulator』では、9月29日に日本国内のコンテンツを強化する「Japan DLC」が無料でリリースされた。富士山が際立ち、平坦だった瀬戸大橋はダイナミックになり、東京レインボーブリッジなども豪華に世界を彩る。やや味気なかった日本に個性がもたらされるコンテンツとなっているので、ぜひチェックしておこう。同作は、SteamおよびWindows 10向けに配信中だ。