死にゲー2Dアクション『人生オワタの大冒険2』無料公開。Flashサポート終了が差し迫る中、まさかの新作が登場

 

フリーランスクリエイターのキング氏は8月15日、『人生オワタの大冒険2』を同氏のサイト内で公開した。対応プラットフォームはPC。Flashに対応したブラウザでアクセスすると、無料でプレイできる。


『人生オワタの大冒険2』は、デストラップ満載の2Dアクションゲームである。本作の舞台は、2020年12月31日のアスキーアートの世界。未だ遊び続けられているとはいえ、Flashで作られている以上はサポート終了の影響は免れないのか、『人生オワタの大冒険』の世界は消滅しつつあった。樹海から滅びが差し迫っている中、主人公のオワタは消失から逃れるように再び世界を冒険。なにを食らっても即死する点を除いて、2Dアクションのプレイヤーキャラクターとして基本的な性能を持ったオワタを操作し、消えゆくアスキーアートの世界を攻略することが本作の目的である。


本作はいわゆる死にゲーだ。上記の画面は、一見トゲを避けるために足場へ乗り、右側の陸地にたどり着けばそのまま先へ進めるように見える。しかし、本作には数々のデストラップが仕掛けられており、そう簡単には先へ進めない。たとえば、下からトゲの台が上に伸びてきたり、足場へ乗ろうとジャンプした先に隠しブロックが設置されていたり、着地した先で下からトゲが飛び出してきたりなど、一つの画面の中に複数のトラップが設置されている。

基本的なゲーム設計は、前作『人生オワタの大冒険』や、前作に影響を受けた『I WANNA BE THE GUY』などと同じ。ステージ構成を把握した上で、トラップのあるステージをどうやって進んでいくのか、攻略法を考えるゲームプレイが本作の魅力だろう。本作には、相変わらずキルレートの高いステージギミックの数々や、思わず笑ってしまう自由な発想のトラップが搭載。アスキーアートのキャラクターと対決するボス戦や、新作らしい新しいネタも用意されている。ステージが短く区切られており、試行錯誤に集中しやすいのもポイントだ。


また本作の開発には、2020年12月31日のサポート終了が告知済みのFlashが採用されている。すでにFlashの動作は許可制になっているブラウザも多いが、サポート終了後は本作を含めたFlash作品が事実上ブラウザでプレイできなくなるため、本作をプレイしたい方は2020年内に遊んでおくといいかもしれない。キング氏はTwitter上で、サポート終了後のFlash作品ついて「どうするか考え中」だと答えている。なお、Flashゲームの保存プロジェクト「Flashpoint」を含め、サポート終了後もFlash作品を遊ぶための手段はいくつか存在する。

本作を開発したキング氏は、インターネット上では『人生オワタの大冒険』やロックマン風の少女を操作するアクション『ロッコちゃん』シリーズなどを公開してきたクリエイター。同氏は、現在フリーランスとしてゲーム業界に関わっており、Cygamesから配信中のアプリ『ワールドフリッパー』にバトルプランナーとして参加している。また同氏は、最近個人創作をする余裕がなくフラストレーションを溜めていたといい、本作の開発にあたって3か月間休業し、創作意欲を満たしたそうだ。

人生オワタの大冒険2』は、ブラウザ向けに公式サイト内にて公開中だ。