『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』コミュニティによる調査で、興味深い報告があがっている。同作における野生ポケモンの出現率やタマゴの孵化スピードが、特定の日に変化するというもの。Polygonなどが報じている。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』は、2006年にニンテンドーDS向けに発売された作品。より立体的なグラフィックが導入され、ニンテンドーDSの2画面に対応。これまでの作品の集大成と銘打たれた作品となっている。『ポケットモンスター』シリーズでは、『ポケットモンスター 金・銀』から時間の概念が導入されており、朝昼夜や曜日によって独自のイベントやポケモンが登場する。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』でも時間の概念は存在しているが、その中でも特別な日なるものが設定されており、タマゴの孵化カウントなどに影響を及ぼすという。スピードランナーのMAP氏によると、たとえばシリーズを統括する増田順一氏の誕生日である1月12日や、バレンタインデー、ひな祭り、七夕など、季節の行事がある日にはタマゴの孵化速度が10%早まるとのこと。
また野生のポケモンの出現率も、特別な日は変更があると報告されている。みどりの日やこどもの日などは、エンカウント率が5%上昇。さらには、増田順一氏の誕生日や七夕では出現率が10%上昇している。一方で、ポケモンの出現率が減っている日もあるという。お盆のシーズン(15日除く)にクリスマス、大晦日などは5%ポケモン出現率が低下。さらにはお正月や広島の原爆投下日(8月6日)、長崎の原爆投下日(8月9日)、アメリカ同時多発テロ事件日(9月11日)には、ポケモンの出現率は10%減るのだという。ただし、時間操作をしてから24時間以内は、この出現率が適用されないそうだ。いわゆるペナルティとなる。
そのほか、ノーガードやありじごく、はっこうの特性を持つポケモンを手持ちの先頭にしておくことで、野生ポケモンの出現率が2倍まで上昇することが改めて報告されている。
これらの値は、ゲームのソースコードを解析することで割り出された数字だという。MAP氏以外の複数のスピードランナーが、これらの数字について確認している。なぜスピードランナーたちが内部情報を追求しているかというと、彼らは今現在も『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』をやりこんでいるからだ。たとえばMAP氏は色違いのマナフィなどを捕まえるために、より効率よくタマゴを孵化させる手段を模索。そうして孵化のスピードが早まる特別な日を探り当てたようだ。
公式より発表されていない、有志による解析情報ということで、真実かどうかは定かではない。しかしながら、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』では、常日頃一定だと思われていた野生ポケモンの出現率や孵化スピードが日によって変わっていたとなれば、なかなか面白いデータだろう。前述したスピードランナーのひとりは、こうした出現率の変更は最近の『ポケットモンスター』ゲームには適用されていないと語っている。