『バイオハザード RE:2』のフェイスアニメーション変更Modは、強調度1500%の境地へ。ついにレオンは人ならざるものに(閲覧注意)

 

人気YouTuber・DPO23氏による『バイオハザード RE:2』Mod動画の最新作が、5月10日に投稿された。そのModとは「キャラクターのフェイスアニメーションを通常の15倍にする」というもの。本シリーズはこれまでにも『バイオハザード RE:3』における表情や体の動きを5倍にするものなど(関連記事)が投稿されてきた。

不気味なほどオーバーなリアクションや軟体生物のような動きが笑いを誘い、投稿作はどれも数十万から200万を超える再生数の根強い人気をほこっている。そんなModも視聴者のリクエストに応じてエスカレートし続けており、このたび公開された最新作ではとうとう「強調度1500%」の大台に乗ってしまった。

今回Modのえじきとなったカットは、物語の中盤でレオンが留置所に囚われた記者・ベン・ベルトリッチと出会うシーン。映像の冒頭ではレオンの表情はいたってまとも。しかし1秒ごとに画面下部のパーセンテージが加算されてゆき、その顔はどんどん奇妙なものへと変貌していく。以下、ストーリーのネタバレとショッキングな画像を含んでいる。

はじめは冷静な顔つきで現在の状況について話していたレオンだが、ベンの話がアイアンズ署長のことにおよんだあたりから徐々に様子がおかしくなってくる。強調度は“いつもの”500%を超え、ことあるごとに唇をめくり上がらせて疑念と歯茎をあらわにしている。「独房から出してほしい」という相手の要望をはねつけるときは白目を剥くほどの拒絶を示した。

Image Credit : DPO23 / カプコン

やがて独房は刺客の襲撃を受ける。このあたりに差し掛かると「変顔」がだんだん「顔ではない何か」に変貌しつつあり、たとえ引いたショットの後ろ姿でも輪郭がビクビクとうごめいているのがわかる。そののちにショッキングな出来事が起きる。思わずびっくりするレオンのリアクションで補完していただきたい。

動きすぎた頬の肉は完全にはげ上がり、テクスチャの貼られていない「素」のモデルが露出してしまっている。黒くぶよぶよした肉塊にピンクの歯茎と目玉だけが浮かんだレオン。その姿はくしくも、受難のベンとほぼ同じ顔つきをしている。というか襲撃者よりクリーチャーめいているかもしれない。

Image Credit : DPO23 / カプコン

一瞬の動乱ののち、謎めいた女性・エイダが登場する。この時点でとうとう強調度は1000%を超えた。さすがの彼女は、眼前にいる活きのいいフェイスハガーが目まぐるしく形を変えても動じない。むしろ慌ただしいのはレオンのほうで、エイダが何も語らずに去ろうとすると声を荒げて彼女を制止する。急に大きな声をあげたせいでその顔は文字どおり爆発し、もとの3倍はあろうかという巨大な肉の花と化してしまった。

Image Credit : DPO23 / カプコン

一連のやりとりののち、エイダは涼しげな目でレオンをいなしたと“思われる”。思われるという推測表現にせざるをえないのは、まもなく強調度1500%を迎える彼の輪郭が邪魔で、エイダの顔がまったく見えないからである。そしてレオンはひとり取り残される。その皮膚はトリケラトプスのように大きく展開され、どことなくマンダラを思わせる複雑な模様を描いている。ここまでくると、歯茎を見せて笑うあの表情は遠い過去のものだ。レオンは人間の領域から外れてしまった。

Image Credit : DPO23 / カプコン

「500%」の時代が可愛く見えてくるほど過剰なアニメーションの最新作。その再生数は投稿から1日ですでに3万4000回を突破している。もはや変顔に対する笑いというより、得体の知れない恐怖感が後味として残るため、シェアする際はくれぐれも閲覧注意を喚起されたい。

行き着くところまで行ってしまったように思われる「顔ぐにゃ」シリーズだが、コメント欄にはなおも「3000%」「To over 9000」「100000000%」といった不穏な数字が並ぶ。この惨劇に終わりはあるのか、思わず顔が歪んでしまう。