『The Last of Us Part II』最新ストーリートレイラー公開。暴力のサイクルにとらわれたエリーが行き着く先やいかに


ソニー・インタラクティブエンタテインメントは5月6日、PlayStation 4用タイトル『The Last of Us Part II』の公式ストーリートレイラーを公開した。エリーの復讐劇、そして暴力のサイクルを描くという同作のダークな作風を感じ取れる、2分強の映像だ。

*英語版トレイラー

*日本語吹替版トレイラー

『The Last of Us Part II』は、『The Last of Us』の出来事から5年後の世界を舞台とした続編。19歳になったエリーは、ワイオミング州ジャクソン郡にあるコミュニティにて、平穏な生活を送っていた。だが、とある出来事によって平和な日常が崩壊。エリーは復讐の旅へと進むことになる。進化したビジュアル、迫真の人間ドラマ、強化されたゲームプレイをひっさげた、緊張感あふれるサバイバルアクションゲームが目指されている。

新たに公開されたトレイラーは、エリーとジョエルと共に歩く場面や、ジョエルがエリーにギターを弾いてみせる微笑ましい一幕から始まる。ジョエルが登場するシーンでは明るい光が注ぎ込んでいるものの、映像は次第に陰鬱なトーンへと移り変わっていく。ジョエルの弟トミーに、このまま何もせずに奴らを逃すつもりなのかと、問いかけるエリー。状況はわからないが、その表情は怒りと憎しみに満ちている。そして続くのは、緊迫した音楽を背景に、彼女が次々と人間を殺めていく映像である。

同作に関しては今年4月、ゲーム終盤の展開のネタバレを含むリーク映像が出回った。今回YouTubeで公開されたトレイラーが、コメント投稿オフ・評価数非表示設定となっているのは、コメント欄でのネタバレや、低評価票の集中投下を防止するという意図があるのかもしれない。なお開発元のNaughty Dogは先日、『The Last of Us Part II』の開発が完了したことを報告。ディレクターのNeil Druckmann氏は先述したリーク騒動を受け、何を見ようが、聞こうが、あるいは読もうが、本作を最初から最後まで実際にプレイした体験とは比較にならないと語っていた(関連記事)。

Druckmann氏はかねてより、前作がエリーとジョエルの親子的な「愛(Love)」を描いていたのに対し、続編は「憎悪(Hate)」そして「暴力のサイクル」がテーマになると説明していた。愛と憎悪の物語が相互に補完し合い、両作をプレイすることで『The Last of Us』というひとつの、より大きな物語になるのだと。またジョエル役を演じる俳優Troy Baker氏は、『The Last of Us Part II』は評価が綺麗に分かれる作品になることは間違いないと述べていた。プレイヤーたちが望んでいる物語ではなく、ジョエルとエリーが紡ぐ物語をあるがままに受け止めるような、オープンな心構えで遊んでほしいと(Fandom)。

そうした重々しい発言のとおり、公開されたストーリートレイラーも、希望を感じさせない極めてダークな内容となっている。映像内でジョエルが示唆する復讐の「代償」とはいかなるものなのか。エリーの復讐劇の行方は、6月19日に明らかとなる。