「イエス・キリスト」になるゲーム『I Am Jesus Christ』新映像公開。中身なし

 

PlayWayは12月25日、『I Am Jesus Christ』の新映像を公開した。クリスマスという、キリストの生誕日にあわせたのだろう。1分9秒の短い映像となっており、ほぼ中身はない。

『I Am Jesus Christ』は、「イエス・キリスト」となるゲームだ。オープンワールド型のリアリスティック・シミュレーターとして開発されているという。舞台となるのは今から2000年前の世界。プレイヤーは、ヨハネから洗礼を受けたイエス・キリストとして世界を旅し人々を救っていく。ストーリーは、新約聖書をベースとしており、十字架に磔になり甦る部分まで再現されるとのこと(紹介記事)。

発表トレイラーは全世界で反響を呼んだようで、新映像では「Twitterで600万回再生」「YouTubeで800万回再生」といった堂々の数字が報告されている。イエス・キリストとして生きるというテーマ性だけでなく、とにかく雑に奇跡を起こしまくるシステムや、どこかで見たようなデーモンとキリストを戦わせるというやたらとファンタジーな戦闘、磔および復活シーンや最後の晩餐を再現するといったアバンギャルドなコンセプトが、世界中の人々の知的好奇心を掻き立てたのかもしれない。

新映像ではその他、FoxNewsやNYPostなど著名メディアの文言を紹介。「物議を醸したゲーム」「イエスの奇跡を直接体験しよう」「文字通り神になるゲーム」といった本作ならではの紹介文を引用している。そうした紹介文が並べられている間、背景に映し出されているのは広大な砂漠。遠くでキリストが歩いている姿が確認できる。その後、キリストが水の上を歩くシーンも映し出されている。同作がオープンワールドであることをアピールしているのか、もしくは映像美を訴求しているのか。もしくはAccolades Trailer(メディアの称賛を引用する映像)にしたいのか。とにかく映像には、ゲームに関する情報はあまりない。

SNSなどでは面白がるユーザーの声の多い『I Am Jesus Christ』であるが、YouTubeトレイラーの不評数は、ゲームの宣伝映像としては比較的多め。開発元のトレイラーやIGNのトレイラー、そして今回の映像はいずれも好評と不評の比が3:1程度。少なくとも、同作を嫌悪するユーザーは一定の割合でいるようであるが、PlayWayはゲームをリリースまでこぎつけられるのだろうか。

『I Am Jesus Christ』はSteamにてリリース予定。発売予定時期は「Coming Soon」となっている。