ソニー・インタラクティブエンタテインメントは12月13日、The Game Awards 2019にて現在開発中の和風オープンワールドアクション『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』に関する新たな映像を公開した。また、発売予定時期を2020年夏としていることも発表している。
(UPDATE 2019/12/13 18:25)以下、動画を日本語版トレイラーに差し替え
『ゴースト・オブ・ツシマ』は13世紀の日本において2度に渡り行われた蒙古(モンゴル帝国)襲来、そのうち1274年に起こった「文永の役」の戦地である対馬を舞台に据えたオープンワールドアクションゲーム。開発を手掛けるのは、『inFAMOUS』シリーズなどを手がけたSucker Punch Productionsだ。プレイヤーは惨劇から生き残ってしまった武士「境井仁」として、人として一度死んだ「霊(ゴースト)」として、名誉も誇りも捨てた、ただ敵を殺すために磨かれた技を武器に、自由と勝利のため戦場を駆けることとなる。
この度発表されたムービーは、先日放送された情報番組「State of Play」にて発表された内容の完全版にあたる。冒頭には面を付け、およそ武士のイメージからは程遠い装いをした主人公「境井仁」が登場。空間を覆い尽くすイチョウの、鮮やかな黄葉との対比が美しい漆黒の鎧を纏う彼は、爆発物と剣術によって相対するモンゴル兵を打ち払う。また人間を焼き尽くす火の矢や馬上からの飛び切りなど、多種多様な殺法を使用することが可能となるようだ。崖捕まりからの移動というような、フィールドギミックを駆使したアクション要素も確認できる。
作品の屋台骨となるアートワークに関してはフォトリアルな路線を征きつつ、カメラアングルもあってかどこか幻想的、ファンタズムな匂いを漂わせる独特な様相を呈している。月光に照らされる一面のすすきと一本木や、闇夜に降り注ぐ火の矢、咲き乱れる紅花の花園に白霧が漂うという光景は、本作の作風が単なる史実をベースとしただけの歴史物語では無いことを端的に示している。敵であるモンゴル兵にもスポットライトは当てられており、彼らの装備をはじめ、ゲルのようなモンゴル文化に則った独特な建造物やアイテムを観ることができる。もちろん、寺社仏閣や山城など、日本らしいモニュメントも数多く映像中には登場している。
本作の制作にあたり入念な現地調査や実際の剣術の動作を戦闘モーションに取り入れるなど、制作陣の相当な作り込みが伺える『ゴースト・オブ・ツシマ』。来年の夏に発売されることが明らかとなった今、私達にできることはただ続報を待つのみである。