『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ユーザーが作り出したマップが素敵。木製や手書き、自分だけのお手製地図

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写真家でYouTuberのMason Drumm氏が、自身のチャンネル「Making Things With Cameras」にて『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のお手製地図を作成したことを報告。その完成度の高さが、公開されてから1か月が経過した今話題を呼んでいる。同作を妻と共に数百時間を遊んだ氏は、作品への愛が抑えられずマップの作成を決断。膨大な時間を費やして、世界にひとつだけの地図を作り出した。

手順としてはまず壁に紙を吊らして地図を作成。そのレイアウトをもとにフォームボードに書き込み、ステンシルをはめこむ。ボンドで機材を固定することも忘れない。そして凹んだ部分に樹脂を流していく流れだ。地図は複数のレイヤーを重ねて作られており、見事な立体マップに仕上げられている。河と湖が氏が思っていたよりも多く、エポクシ樹脂が足りなくなるか不安だったそうだ。できあがれば、渇くまで待ち表面をなめらかにしていく。

Image Credit : Making Things With Cameras

形状が完成したが、氏はその出来に満足したため色塗りすることを決断。オクラホマ大学のファブラボで作業を進めていった。大方完成したものの、色合いに満足できず染料で塗る作業を続行。暗い色を足し、よりフィールド感を強めた。さらに街道を引き、橋もセット。フレームをつけ、ハイラルの板をくっつけることで手作りマップが完成した。氏が父親や仲間からのヘルプを受けて作り上げた、魂を感じさせる作品である。

Image Credit : Making Things With Cameras

国内でも、同様に執念じみた地図を作り出したユーザーがいる。Twitterユーザーはじめるめる氏の“母親”である。コログ、ヒノックス、イワロック、ライネル、祠、その他諸々書き込まれており、すべてその足で歩いて作られたものなのだとか。日本列島の地図を自らの足で歩いて作り上げた伊能忠敬氏をあげながら、氏は自身の母を賞賛している。カレンダーの裏を利用して作られており、地図サイズもかなりのものであることが予想される。なお氏の母は氏からNintendo Switch本体を借りてゲームをプレイしていたようだ。

地図の精度はさることながら、こちらのマップの特徴は圧倒的情報量。とにかく細やかに情報が描き込まれており、圧巻の一言。イベントやオブジェクトが多い同作においては、攻略に役立つこと間違いないだろう。ゲーム内ではスタンプをつけることで、マップにイベントを記すことができるが、ゲームだとスタンプを打てる数に制限があるので、手書きになったそうだ。氏の母親のマメさ・丁寧さと、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』への愛を強く感じさせる地図になっているだろう。

Drumm氏とはじめるめる氏の母の地図。発売から2年半以上が経過したにも関わらず、同時期に極めて完成度の高いお手製のマップが作られる(もしくは報告される)というのは興味深い。それほど『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のフィールドに魅力があり、同作が人々を惹き付ける作品であったことを、改めて認識させてくれるかもしれない。

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