高評価オープンワールドARPG続編『キャットクエストII』Steam版発売&紹介。ネコとイヌの協力プレイでふたつの大陸を冒険

シンガポールに拠点を置くインディースタジオThe Gentlebrosは9月24日、オープンワールド・アクションRPG『キャットクエストII』をSteamにて発売した。価格は1520円で、ゲーム内は日本語表示に対応する。本作はApple Arcade向けにも配信されており、ゲーム内容は同一である。また、この秋にはNintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One版もリリース予定だ。

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前作『キャットクエスト』は、ネコの王国があるフェリンガルド大陸を舞台にしたネコまみれの作品だったが、『キャットクエストII』ではフェリンガルドに加えて、イヌたちが暮らすラプス帝国のある別の大陸も登場。前作の中では、両者は戦争状態にあることが語られていた。いがみ合うネコとイヌだが、遥か昔、それぞれの王が協力して巨悪に立ち向かうことがあった。しかし、ふたりは力及ばず悪の闇に飲み込まれてしまう。

そして時が流れ、とある小島にて若いネコとイヌが目を覚ます。そこに現れたのはキリーという名の精霊。キリーは、ふたりの王がいつか復活するという予言を信じてその時を待っていた。この2匹がその王であり、本作の主人公である。この世界ではいま、ライオネルとウォルフェンという邪悪なネコとイヌがそれぞれの王座についている。この危機からふたつの国を救うためには、復活したネコとイヌの王たちの力が必要なのだ。

本作では、新要素としてローカルでの2人協力プレイに対応し、主人公のネコとイヌをそれぞれ操作できる。ソロプレイの場合は、もう一方のキャラはCPUが操作。1ボタンでいつでも切り替え可能だ。CPUはプレイヤーに追従して、自動的に敵を攻撃するなど状況に応じて対応してくれる。両者の性能に違いはなく、装備品やその強化によって個性が出てくる形。なお、片方のキャラクターが死んだ場合は、もう片方が近くに寄ると徐々にゲージが溜まり、満タンになると復活できる。

プレイヤーが最初に訪れるのは、ネコたちの暮らすフェリンガルド大陸だ。ちなみに、キリーは前作での出来事を知っており、鍛冶屋のキットキャットもふたたび登場。本作は同じ世界での、せいぜい数十年後の物語となるようだ。前作のファンにとって懐かしい光景が広がる一方で、大陸の形や街などの一部には変化も見られる。また、マップのビジュアルが大幅にグレードアップしている点も注目だ。そしてメインクエストを進めていくと、イヌのラプス帝国に渡ることに。緑豊かなフェリンガルドとはうって変わって、荒野が広がる大陸となっている。

広大な大陸ふたつを冒険する本作。ファストトラベルできる施設も存在する。

本作はオープンワールドのため、ストーリーの進行上立ち入れない場所を除いては、最初からどこへでも自由に行くことが可能。ラプス帝国に渡った後も、いつでもフェリンガルドに戻ってこれる。ただ、エリアによって敵となるモンスターやその強さが変わるので、序盤に不用意に遠出すると痛い目にあうかもしれない。各地に存在するダンジョンは、入り口に推奨レベルが表示されるため、自身のレベルと照らし合わせて入るべきかどうか判断しよう。

王の助言役だったというキリーは、前作に登場した精霊スピリーにあたる役まわり。主人公のネコとイヌは喋らず、状況についてはキリーが語ってくれる。ただ本作では、主人公が顔文字などで感情を表現するようになった。本作はストーリーに関わるメインクエストと、豊富なサイドクエストにて構成されており、キリーはメインクエストへと誘導してくれる。一方のサイドクエストは、前作では街の掲示板にて選択したが、本作ではNPCに話しかけて請ける形に変更。前作同様、住民たちのさまざまな悩みを解決するため奔走し、モンスターと戦うことも多い。

モンスターはマップ上を徘徊しており、接近すると襲ってくる。前作から引き続き登場するものもいれば、弾を撃ってくるなど新たな攻撃手段を持つ新モンスターも。行動パターンもさまざまなものが見られる。バトルの基本システムは前作と同じ。剣や斧などの近接武器や魔法を駆使して攻撃し、敵の攻撃モーションを確認したらドッジロールで距離を取ろう。物理攻撃に弱い敵もいれば、魔法攻撃に弱い敵もおり、火や氷など魔法の属性による耐性もある。そうした弱点を素早く見極めることが大切だ。

敵を倒すと経験値とお金をドロップし、クエストを攻略した際も経験値とお金を獲得。これらは主人公ふたりで共有となっている。経験値は一定値まで貯まると主人公がレベルアップし、体力の上限や攻撃力などのステータスが上昇。お金は、武器や魔法をレベルアップさせるために使用する。

武器の強化は、フェリンガルドでは鍛冶屋のキットキャットに頼むことができ、ラプス帝国に行くと、彼女と何やら因縁のあるイヌの鍛冶屋ホットドッゴと出会う。魔法の強化については魔道士の館でおこなえる。メインクエストを進めたり、高レベル推奨のダンジョンやサブクエストを攻略するにはプレイヤーの立ち回りのスキルだけでは厳しい面もあり、主人公や装備のレベルアップは重要である。

ダンジョンには、前作にはなかったトゲの床などのトラップが追加された。強力な敵に遭遇した場合、こうしたトラップにおびき寄せるのはひとつの戦術となるだろう。そのほか、敵の波状攻撃に立ち向かうダンジョンも存在する。本作では、装備品は基本的に宝箱から獲得する。その宝箱のほとんどはダンジョンに存在するため積極的に挑戦したい。前作よりも装備の種類は増え、付加されるパッシブスキルにも新たなものが追加された。

魔法はクエストをこなす中で習得。こちらも前作よりバリエーションが増えた。攻撃や回復、サポートなどの魔法があり、4つまで同時に装備可能だ。魔法は使用するとマナのゲージを消費し、敵を物理攻撃するとマナが溜まっていく。また、街にあるセーブポイントで眠ることで体力とマナは全快する。ちなみに前作には宿屋があったが、本作ではハートマークの付いた石碑のような所でセーブする形となった。

このほか、メインクエストを進める中では王室に伝わる秘技を獲得可能。たとえば、敵に向かってドッジロールするとダメージを与えられるパワーローリングなどのスキルがある。本作では、こうした幅広いアクションを駆使しながらモンスターと戦い、クエストをこなしていくことで、ネコとイヌが戦争を始めるきっかけとなったものにも触れていくことになる。

前作『キャットクエスト』は、RPGとしてはシンプルで分かりやすいシステムを採用。アクションも簡単な操作で楽しめる一方でバトルは程よく歯ごたえがあり、そのバランスが良く非常に高く評価された。また、シリアスな物語を追う傍ら、かわいいキャラクターたちとの和むやり取りが見られる豊富なサブクエストも大きな魅力だった。

続編となる本作『キャットクエストII』では、そうしたシリーズの肝となる要素をすべて受け継ぎながら、マップを大幅に拡張してイヌを登場させ、そしてアイテムやギミックなどを追加するなど正統進化している。協力プレイも新たな楽しみ方や戦略に繋がるだろう。前作のファンはもちろん、気軽にARPGを楽しみたい方はチェックしてみてはいかがだろうか。

なお、今秋発売予定のコンソール版については近く(海外での)発売日を発表するとのこと。国内Nintendo Switch版については、フライハイワークスが販売を担当する。前作も同社がNintendo Switch版を国内リリースしており、独自に日本語ローカライズをやり直したことで知られる。

本作でもやや不自然な翻訳がちらほら見られるため、その点について同社にうかがったところ、Steam版の内容については詳しく把握していないとした上で、「弊社のプロダクトとしてリリースするものですので、いずれにしても、日本のユーザーさんに受け入れていただけるようなものにしてからリリースする考えでございます」との回答をいただいた。ローカライズし直すのかどうか明言はなかったが、独自にクオリティを管理しているようだ。国内Nintendo Switch版の詳細や発売日については、同社からの正式発表を待ちたい。

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