アクションRPG『Cube World』今秋にまさかのSteamリリースへ。2013年に発売され突如更新が放棄されたいわくつきのゲーム

個人開発者Wolfram von Funck氏は9月7日、『Cube World』をSteamでリリースすると発表した。9月もしくは10月の終わりのリリースを目指しているという。アルファ版の購入者は、Steamキーを受け取れるとのこと。アクションRPGのSteamリリース―――記述するとシンプルなものであるが、この発表は多くの反響を読んでおり、約1万RTされている。『Cube World』はそれほどいわくつきのゲームなのだ。

『Cube World』は2013年にリリースされたアクションRPG。自動生成された広大なファンタジー世界を舞台に、ウォーリアやレンジャー、メイジやローグといった職業を選択し冒険に出かける。武器をクラフトしたり、ペットを飼ったり、自動生成される文化を見つけながら冒険者を強化していく。

ゲームは公式サイトでのみ購入可能。Steamでは販売されていなかったものの、早期アクセスタイトルの先駆けのひとつであった。グラフィックなどは『マインクラフト』からの影響を感じるが、本作は建築要素というよりは戦闘や探索に重点が置かれている。『マインクラフト』の原案であるNotch氏にも称賛されており、当時ホットであった『マインクラフト』フォロー、特に戦闘要素に力が入れられた作品のひとつとして期待が寄せられていた。

しかし、2013年7月にアップデートが実施され、2014年半ばに次回のアップデート告知されたあと、突如として更新が止まる。20ドルでゲームを購入したプレイヤーからは失望と悲しみ、そして憤りの声が寄せられる。しかし開発者は沈黙していたわけではなく、Wolfram 氏はTwitterにて開発の進捗報告やプレビューを投稿していた。ゲームアップデートはされず、ファンの憤りの声は無視されながらも、クリエイターは開発の進捗を報告するという奇妙な状況が続いた。

その後も、時折新コンテンツを開発していることを知らせる投稿を続けていたほか、今年7月に入ってから投稿ペースが上がる。ゲームプレイをうつす新映像を公開するなど、やたらと気合の入った告知が続けられてきたが、どうやらSteamでリリースするための布石であったようだ。

かつて期待を集め発売され、その後放棄されたいわくつきのゲームが、6年の時を経てSteamでリリースされることが反響を呼んでいるというわけだ。Steamストアページを見る限り、早期アクセスではなく製品版としてリリースされるようだ。かなり話題性が先行している感が否めないが、『ポータルナイツ』など戦闘に特化した探索型のボクセルゲームはすでに充実しているだけに、2019年のゲームとしてどのような評価がくだされるのか、気になるところだ。

【UPDATE 2019/9/8 10:20】
開発者Wolfram von Funck氏は自身のブログにて、長らくアップデートを実施したことについての経緯を説明した。氏は子供の頃からゲーム開発者になることが夢で、『Cube World』のリリースした際には夢がかなったと感じていたという。しかしながら、ゲームを販売するため公式サイトのストアをオープンした際に、DDoS攻撃(大規模サイバー攻撃)を受けたことにより心が折れてしまい、鬱と不安にさいなまれる状態に陥ってしまったとのこと。

沈黙期間、何度かアップデートをしようと思うこともあったが、その都度まだ十分だと思えず不安に思い取りやめにしていたという。完璧主義的な思考になっており、何度もすべてをゼロから作り直したとも。Steamでリリースされるバージョンについては、バージョン2.0ともいえる内容であるとのこと。将来的な要素の追加も計画されているが、2.0は楽しめるものになっていると語っている。

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