『デス・ストランディング』には、洋画ファンやノンゲーマーのための超低難易度設定が搭載


ゲームデザイナーの小島秀夫監督はTwitterで『デス・ストランディング』には「ベリー・イージー」モードが存在することを発表した。洋画ファンで普段ゲームを遊ばない人を中心に多くのユーザーが楽しめることを目指しているようだ。

小島監督の秘書を務めるAyako氏 がテストプレイをベリー・イージーモードで終えたというTwitterの投稿に応え、小島監督が引用リツイートで「ゲーム未経験者の洋画ファンでも楽しめるように」するためのベリー・イージーモードの存在を明らかにした。コジマプロダクションの矢野健二氏は『パックマン』の一面をクリアできなくても、『デス・ストランディング』のベリー・イージーモードはクリアできたという。もちろんゲームに馴れているユーザーのためにノーマルモードとハードモードも用意されているようだ。

『デス・ストランディング』は2019年11月8日、PlayStation 4向けに発売予定のゲーム。キャストにノーマン・リーダス氏、マッツ・ミケルセン氏(以下、マッツ氏)をはじめとする人気俳優が出演し、小島監督の盟友として映画監督のギレルモ・デル・トロ監督、ニコラス・ウィンディング・レフン監督も出演する。

小島監督の過去作も幅広い難易度選択は可能で、『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』にもイージーよりさらに易しいベリー・イージーモードがあり、『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』にもかなり易しめのLIQUID EASYが搭載されていた。『メタルギアソリッドV ファントムペイン』で用意されたチキンキャップというアイテムは、敵に見つかっても一定の回数見逃してくれるものだった。ベリー・イージーモードの搭載はそれほど意外なものではないが、『デス・ストランディング』は、映画的な文脈からも作品を楽しんでほしいという意図が特に明確になったと見ていいかもしれない。

映画ファンでもある小島秀夫監督は、2017年コジマプロダクション公式YouTubeチャンネルの「北欧の至宝 マッツ・ミケルセン特集」で俳優マッツ氏をゲストに迎え対談/紹介動画を公開している。「マッツクラスタ」、「マッツ沼」といったSNS上のワードを紹介しつつ小島監督自身も彼の大ファンであると語っている。マッツ氏はデンマーク出身の俳優で、同じく『デス・ストランディング』に出演しているレフン監督の「プッシャー」で本格的な俳優デビューを果たしている。端正な顔立ちや演技力の高さ、誠実な人柄から小島監督含め日本にもファンが多い。マッツ氏をはじめとする豪華なキャストたちが、ゲームになじみがない彼らのファンを『デス・ストランディング』へ連れてきてくれる期待もありそうだ。

全くのゲーム未経験者もユーザーの対象にするうえでは、幅広い難易度設定を搭載することは必至だろう。ベリー・イージーモードはストーリーや豪華俳優演じるキャラクターを楽しみたい人や普段ゲームをしない人、アクションゲームが苦手な人が比較的コアなゲームを楽しむための良い機会になるかもしれない。

ちなみに9月12日から9月15日まで開催される東京ゲームショウでは、『デス・ストランディング』の80分以上の実機プレイが披露される。9月12日15時40分から50分間、14日16時から30分間ほどのゲームプレイが公開され、15日16時からは小島監督が声優陣と共にゲームプレイを公開する予定なので、ステージの配信などをチェックしてみてはいかがだろうか。