Mixerに移籍したゲーム実況者Ninjaが、すでにフォロワー数で2位に。アプリのダウンロードも好調で効果てきめん

 

NinjaことTyler Belvins氏が、活躍の場をTwitchからMixerへと移した。Amazonの傘下Twitchで『H1Z1』や『PUBG』を実況し、『フォートナイト』をきっかけに大ブレイクしたゲーム実況界きってのゲーム実況者Ninja氏は、8月2日にマイクロソフト傘下のMixerへと移籍した。これまでTwitchでおこなわれてきた実況は、すべてMixerでおこなわれる。屈指の人気をほこるほか、『Apex Legends』の実況においては1億円もの額が動いたとも報道されており、氏の移籍はビジネスディールとしても注目されている。

異例ともいえる配信プラットフォーム移籍であるが、早速その影響は出始めているようだ。Ninja氏はプラットフォームを移行してもなお、多くのファンの支持を受けており、1週間経たずしてフォロワー数は50万を突破。8月5日12時時点で、63万人を突破している。Mixer全体としては、約82万のフォロワーをほこる実況者TheGrefgに次ぐフォロワー数2位に位置づけている。Twitchでのフォロワーが1400万を超えていただけに、今後も順調に数字を伸ばしていくだろう。なお、フォロワーとは別に存在する有料オプションともいえるサブスクリプションは、Ninja氏のもののみ期間限定で無料開放中だ。

もちろん、これらの効果はプラットフォーム内だけでは完結しない。Mixerの専用アプリが、週末にかけてアメリカのApp Storeの無料アプリダウンロードランキングのトップに君臨していたという(VG247)。サブスクリプションの無料開放なども用意されていることから、“内で”盛り上がるだけでなく、プラットフォームを活性化させ多くの人々を引き連れてくる役割が、Ninja氏には望まれているだろう。マイクロソフトの強固なインフラにより運営されるなど、環境面で評価の高いMixerはTwitchに対抗できるだろうか。

出だしは好調であるが、集客においては継続性もまた求められる。近年においては、Epic Gamesストアの台頭を含め、コンテンツ独占を試みる企業も出てきている。“配信者独占”が効果的かどうか。Ninja氏の影響次第では、ゲーム実況者の独占戦争も激しくなっていくかもしれない。


国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)