サバイバルホラー『Pathologic 2』Steam配信開始。伝染病の蔓延により破滅に向かう町で過ごす12日間

 

パブリッシャーのtinyBuildは5月24日、Ice-Pick Lodgeが開発する『Pathologic 2』をSteamにて配信開始した。販売価格は3600円となっている(日本語非対応)。

『Pathologic 2』は一人称視点のサバイバルホラーゲーム。舞台となるのは、伝染病の蔓延により残り12日で破滅を迎える運命にある町である。主人公Artemy Burakh医師は、同じく医師である父親から送られてきた手紙をきっかけに、疫病に蝕まれた故郷に戻ってくる。だが到着から間もなくして、父親はすでに死亡したことを知る。また主人公自身には複数の住民を殺害した容疑がかけられる。いきなり厳しい状況に追いやられる中、かつての知人の手を借りつつ、町を救うため苦心することに。医師として住民を救いつつ、父親および町にまつわる謎を紐解いていくのだ。

奇妙な住民たちが住まう人里離れた町は、ゲーム内時間の進行により状況が徐々に悪化していく。睡眠を取っている間にもクエストは容赦なく更新されていくため、重要なイベントを逃してしまうこともある。疫病との戦いは、時間との戦い。食料も薬品も不足している中、疫病が広がり閉鎖された区域が増えると、それだけ物資の入手ルートが閉ざされていく。自身の空腹や疲労といったパラメーターを管理しつつ、限られた時間内で死にゆく町の人々と交流し、難しい決断を下していかねばならない。

取引するのか盗むのか、戦うのか逃げるのか、説得するのか殺害するのか。苦しむ人々を治療するのか、それとも内臓や血液を抜き出して去るのか。主人公の選択により住民たちからの評価や、ストーリー展開が変化する。医師として住民たちを救う使命を与えられた主人公であるが、すべての人々を救うことはできない。物語上の重要人物であっても、疫病の前ではあっけなく死んでしまう。町全体の生存に欠かせない人々もしくは主人公にとって重要な人物を優先的に治癒したりと、常に判断に迫られる。

2005年に発売され、そのダークかつ退廃的な世界観によりロシアにてカルト的人気を誇った前作『Pathologic』。今回のプロジェクトは、そのリメイク/リイマジニング企画として始まり、2014年にKickstarterキャンペーンを成功させた。その後にはtinyBuildがパブリッシャーにつき、『Pathologic 2』に改名。デモ版の配信やアルファテストの実施とともに開発が進められてきた。

なおローンチ時点でプレイできるのは医師である「Haruspex(Artemy Burakh)」のストーリーラインのみ。オリジナル版ではほかに「Bachelor」「Changeling」という別のプレイアブルキャラクターがいたが、それらはローンチ後のアップデートで追加されていく予定だ。