『ポケットモンスター ソード・シールド』を待ちきれないファンが、低解像度の画像でグラフィックのテクスチャ品質をチェックする

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任天堂および株式会社ポケモンは今年2月に完全新作となる『ポケットモンスター ソード・シールド』を発表した。発売時期は2019年冬で、全世界同時発売を予定している。美しく、そして新しく生まれる「ポケモン」の誕生の告知は、世界でも大きな反響を呼んだ。今年の冬の発売を控え、多くのファンたちはすでにしびれを切らしている。そんな中、意外な形で新情報が投下された。

その新情報は、ユニクロと「ポケモン」がコラボレーションしたデザインコンペティション「UT GRAND PRIX 2019」で公開された。「UT GRAND PRIX」は、毎年ユニクロが実施しているコンペで、デザインを公募しその中から審査員チームが認めたものが、実際に全国のユニクロ店舗及びオンラインストアで発売される。2019年のテーマは「ポケモン」となっており、過去最多の1万8000点を超える応募から、24作品が選ばれている。

海の王者をテーマとしたギャラドスや視力検査に紛れ込んだアンノーンなど、ユニークでありながらスタイリッシュな「ポケモン」を題材にしたTシャツが並ぶ。しかしながら、熱心なファンが目を付けたのは、連動要素だった。選ばれたTシャツは『ポケットモンスター ソード・シールド』に着せ替えアイテムとして登場するという。

この時点で、『ポケットモンスター ソード・シールド』では、主人公の着せ替え要素が確定。『XY』シリーズから本編に搭載されている要素ではあるが、情報に飢えていたメディアやファンはこの情報に飛びつき、メディアやブログの見出しを飾った。しかし一部の人々は、その情報では満足できなかった。着せ替え情報が載っているバナーの小さなスクリーンショットに注目したのだ。

Image Credit : ユニクロ

このバナーの右下には、『ポケットモンスター ソード・シールド』のスクリーンショットが2枚載っている。一見すると、同作の発表時に出た既出のスクリーンショットに見えるが、よく見ると構図が違う。「UT GRAND PRIX 2019」のコラボTシャツが実際に着せられており、上の画像も下の画像も2月に公開された画像とは少し異なっている。ただ衣装が違うというだけに収まらない。よく見ると光源処理や周囲の環境モデルが違うという指摘が始まり、この画像と2月公開の画像が“いかに違うのか”という考察が始まった。

Image Credit : Imgur

まず男主人公がポケモンボールを投げているスクリーンショットでは、全体的に陰影処理が向上しているとされ、水面に映った反射、そして岩のテクスチャがより書き込まれているという指摘。女主人公が家の前に立っている画像では、左下の石壁のテクスチャや生えている草の形状の違いなどが違うという声。比較するツイートに対し、「全体的にテクスチャが向上」「個人的に同じに見える」「手押し車がない」などのコメントが寄せられ、楽しげな考察大会が展開されている。ほんの小さな違いについて真面目に議論しあう光景は、なかなかに熱烈さと面白さが入り交じる。

スクリーンショットの画像は、横幅280pxに縦幅155px。解像度はかなり低く、2月に公開された画像と同じサイズで比較することがまず困難。そもそもグッズのキャンペーンに小さく記載された画像は、プレス向けのアセットですらない。また開発中であるがゆえに、公開するスクリーンショットのグラフィックに違いがあるのは、ある意味当然。そんな事情があり、小さな画像しかなかったとしても、何か少しでもヒントがほしいファンたちは、血眼になって新たな情報を探すのだろう。

それだけ『ポケットモンスター ソード・シールド』には、大きな期待を寄せられているということかもしれない。「最強のポケットモンスター」という 開発テーマが掲げられた同作は、2019年冬に発売予定。「UT GRAND PRIX 2019」のポケモンTシャツは、6月24日より発売予定だ。

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