任天堂は5月16日、『スーパーマリオメーカー2』の新情報を公開した。来月6月28日にNintendo Switch向けに発売される新作について、大量の情報が解禁された。同作に搭載された数多のコンテンツが公開されたが、その中でもアンドゥ犬についての人気に火が付き始めている。3D化したアンドゥ犬のシュールさに、思わず反応せずにはいられない人々がいるようだ。
Hello.
Undodog is now my favorite Mario character of all time. I have never been more immediately invested in my life. Please send help and Undodog merch. pic.twitter.com/fH3gnXOyqF— ??? ??????? (@SuperBentendo) May 15, 2019
アンドゥ犬とは、1992年に発売された『マリオペイント』に登場した“犬のアイコン”だ。ペイント中のインターフェースの右下に表示されており、押せば一段階前に戻る。undo(取り消し)の機能を持つがゆえに、アンドゥ犬と名付けられているのだろう。取り消し機能を持つほか、操作しない状態が続くと勝手に歩き回ったり、くしゃみをしたりと、個性的なアイコンであった。その後『メイドインワリオ』シリーズにカメオ出演したりしていたが、あまり目立った活躍はなかった。
そしてアンドゥ犬は、『スーパーマリオメーカー』に再び姿を現す。『マリオペイント』と同じ、「ひとつ前に戻る」の機能を有して登場した。黒かった首周りのエリザベスは、ゲームのインターフェースデザインにあわせ白色に変更。こちらでもさまざまな演出が仕込まれたほか、同キャラをテーマとしたイベントコース「アンドゥ犬の散歩道」が登場し、クリアすることでアンドゥ犬がキャラマリオとして使えるなど、単なるアイコン以上の存在感を示していた。また『マリオペイント』とはうってかわり、視線は上を向き時に舌を出す、ひょうきんな表情をするキャラクターとして作られており、その独特な容姿が印象を残す。
※アンドゥ犬の登場は7分16秒頃より
そして『スーパーマリオメーカー2』でも、アンドゥ犬は登場。もちろんコースをつくる際も重要な機能を果たすが、ひとつのキャラクターとしてストーリーモードに登場する。消しゴム君らとともに、マリオにクエストを依頼する役回りを担うようだが、なんとこのアンドゥ犬、世界観にあわせて3D化されている。平面のまま3D化され、デザインはというと視線は上向きのまま、さらに一人称は「ワイ」。語尾は「アン」。はい/いいえの選択肢は「アン!」「ドゥ・・・」。どこをとってもクセが強い。もともと濃いキャラクターであったが、さらにキャラ濃度を増して『スーパーマリオメーカー2』に登場したのである。
その強烈すぎる個性から、映像が公開されて以来SNSなどで多くの反響が寄せられているほか、ゲームコミュニティに到来している「犬なで」ブームに紐づけ(関連記事)、ぜひなでたいという声も。それにともない「アンドゥ犬は、もしなでられるようになってもUndo(取り消し)になるだろう。一生なでられることはない」というかぶせボケも散見される。まだ大きなブームにはなっていない状態であるが、あまりの濃さからファンとしては触れずにはいられないキャラクターになりつつあるだろう。
Undodog is the most tragic figure in the Mario universe. You want to pet him, but doing so undoes the last thing you did, which was petting him. He is stuck in hell with no pets. pic.twitter.com/LrRgyTY7v0
— Imran Khan (@imranzomg) May 17, 2019
https://twitter.com/OtherEhm/status/1128787105856073728
ちなみに、前作において電子説明書などで鳥のヤマムラとともにユーザーを導いてくれた「ましこ」なるキャラクターが存在する。コースづくりが下手な立ち位置であり、ましことヤマムラとして問答講座をするなど活躍していたが、今作ではヤマムラはニナなる新キャラクターと共に登場している。ましこの姿はまだ確認されていない。アンドゥ犬は、ましこに連れられ散歩に行くという設定があり(「アンドゥ犬の散歩道」参照)、関連性を感じさせるキャラクターである。まだ姿を見せていないましこもまた、ストーリーモードに登場するのだろうか。ましこやアンドゥ犬など、前作ファン向けの要素についても『スーパーマリオメーカー2』には仕込まれている遊びが多そうだ。