『Enter the Gungeon』に「犬と触れ合える」要素が実装。Twitter個人アカウントのつぶやきが、人気ゲームの仕様を変える

インディースタジオDodge Rollは4月5日、『Enter the Gungeon(エンター・ザ・ガンジョン)』向けの無料大型アップデート「A Farewell to Arms」を配信した。ガンジョニアとして「The Paradox」と「The Gunslinger」のふたりが追加され、ゲームモード「Rainbow Mode」が導入されるなど、てんこ盛りなアップデートとなっている(詳細記事)。このアップデートによりコミュニティは賑わいを見せているが、もうひとつ小さなアップデートが注目を集めた。犬の仕様の変化だ。

本作には、ガンジョニアのひとりであるハンターのお供としてジュニア2号という犬が登場する。室内の敵を全滅させた際に、ドロップアイテムを掘り出してくれるほか、宝箱に化けたミミックを見破り注意を喚起してくれる。プレイヤーの味方となる犬は、探索の役に立ってくれるものの、ついてきてくれるのみで触れ合うことはできなかった。しかし今回のアップデートにより、Bボタン(Switch版)を押すことでなでることが可能になった。触れ合えるようになったわけだ。どうやらこの仕様変更の背景には、とあるTwitterアカウント「Can You Pet the Dog?」の影響があったようだ。

Can You Pet the Dog?」は3月5日より突如開設されたTwitterアカウント。さまざまなゲームに登場する犬を紹介し、プレイヤーがゲーム内で何かしらの操作を行うことでその犬と「触れ合えるかどうか」の情報を併記している。すでに、100タイトル以上のゲームとそこに登場する犬を紹介してきた(関連記事)。『Fallout 4』『ファイナルファンタジーVIII』『Deadpool』『FOREVER BLUE 海の呼び声』といった旧作から『ヨッシークラフトワールド』『Sekiro: Shadows Die Twice』など最新作まで、古今東西のゲーム内の犬が紹介されているわけだ。

またエイプリルフールには犬と称しながら猫と触れ合えるかどうかを紹介し、その後白々しく謝罪するなど、時にジョークを交えながら楽しく犬たちを紹介している。定期的な投稿を続け、すでにフォロワーは15万人を突破。人気アカウントともいえる存在だ。Slateの取材によると、このアカウントは『ディビジョン2』のベータを遊んでいる最中に、犬と触れ合うことができなかった個人的な苛立ちをきっかけに立ち上げられたそうだ。

『ディビジョン2』

『Enter the Gungeon』は3月8日に、同アカウントから「犬と触れ合えないゲーム」と紹介されていた。開発元のDodge RollのDave Crooks氏がその投稿について「ちょっとまってな(Hold my beerの抄訳)」と反応。それから1か月後のアップデートにて、犬との触れ合いを実装したことになる。そして公式アカウント自らが「Can You Pet the Dog?」にメンションをつけて「犬と触れ合えるよ」とアピールしていた。

「Can You Pet the Dog?」アカウントの人気は日に日に増しており、インディーデベロッパーが自身のゲームは犬と触れ合えるぞと紹介し、それをRTするような形で紹介するようなパターンも出始めていた。そうしたインディーゲームもあるとはいえ、累計販売本数200万本を超える大ヒットゲーム『Enter the Gungeon』の開発者が、個人アカウントの反応を受けて1か月足らずで「犬」の仕様を変更する事例はなかなか面白い。もちろんアカウントは、このアップデートをうけて同作の犬を「触れ合える」と変更している。こうしたスピード感とフットワークの軽さは各所で絶賛されており、Dodge Rollはさらに評価を高めた。SNS時代と、仕様を比較的変えやすい小規模開発が盛り上がっている今だからこそ、発生した事例だろう。

なお、国内にも「三度の飯より犬が好き」というゲーム内の犬を紹介する個人ブログが存在している。一枚の画像で完結する「Can You Pet the Dog?」とは方向性はやや異なり、それぞれの作品に登場する犬を3項目にわけてがっつりレビューしている。画像や考察をまじえて、犬への尋常ではない愛情が全面的に表現されている熱量たっぷりのブログなので、犬好きな方もそうでない方も、こちらをチェックしてみてほしい。「Can You Pet the Dog?」に触発され「Can You Pet The Cat?」なるアカウントも立ち上げられているので、猫派はこちらをチェックだ。

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