時を操り立ち回るFPS『Superhot VR』販売本数が80万本を突破。オリジナル版の収入を超える

『Superhot VR』の開発を手掛けたSuperhot Teamのスタジオ創設者、兼ビジネスディレクターを務めるTomasz Kaczmarczyk氏は、ドイツのVRメディアMIXEDのインタビューにて、『Superhot VR』の全プラットフォームの売り上げが80万本に達したこと、そしてオリジナル(非VRのPC版)である『Superhot』の収入を上回ったことを明かした。VR版の開発をバックアップしたCallum Underwood氏も、Twitterにて同様の報告をおこなっている。

『Superhot』および『Superhot VR』のゲームシステムは極めてシンプルである。FPS視点の主人公を操作し、銃や格闘を用いて、襲いかかる敵を撃退するといった内容になっている。以上の説明のみを汲み取ると、なんの変哲もないFPSに捉えられるだろうが、もっとも本シリーズの特徴として機能している要素は“時間”である。主人公の移動時にのみ周辺の時間が進むようになっている。よって、主人公の動きを止めると、敵が発砲した弾丸や、ガラスの破片が飛び散る様などをじっくり観察することができる。敵自身の動きも止まるので、正確無比に銃弾を当てることも可能となる。ただし、一度でも敵から攻撃を受けてしまうとゲームオーバーとなってしまう。また、銃弾には限りがあり、なくなった場合は敵から銃を奪うか、素手で立ち向かうことになる。

これらの要素は、本シリーズを唯一無二の作品にしており、2016年には、大規模インディーゲームショーIndependent Games Festivalにおいて、二つの部門でノミネートされるなど、インディーゲーム界隈で一定の地位を築いている。なお、オリジナル版の『Superhot』は、2016年2月25日にPC向け、同年3月3日にはXbox One向けにリリースされ、VRに対応した『Superhot VR』は同年12月5日にリリースされた。

『Superhot VR』がオリジナル版の売り上げを上回った件について、Kaczmarczyk氏は前出のMIXED紙に語っている。それによると、2018年のホリデーシーズンに大きく売り上げが上昇したそうだ。ヘッドセットを所持する多くの人々はSuperhot VRを購入し、これは非VRゲームにはみられないパターンであるという。非VRゲームは発売から時間とともに売り上げは減少していき、人々は新しいゲームを購入するようになるが、VRの場合「ベストセラー」リストに入っている作品の売り上げ数は、ヘッドセットを購入した人の数と密接に関係していると述べた。

また、2018年に売り上げが伸びた要因として、人気VRタイトル『Beat Saber』が同年5月2日のリリースに向けて、大々的に宣伝をおこなっていたことが挙げられるとKaczmarczyk氏はMIXEDに伝えている。また、今後発売予定のVRデバイスである「Oculus Quest」向けにも同作をリリースする予定するという。ゲーム内容が同一であれ、VR作品となることで売り上げの性質が変わるといった、開発者だけでなくプレイヤーにとっても興味深い内容を示唆した事例となった。

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