『SEKIRO』10日間で売上本数200万突破。『ダークソウル』シリーズや『ブラッドボーン』の初動を超える勢い

 

Activisionは4月11日、フロム・ソフトウェア開発の新作アクションアドベンチャー『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)の全世界累計実売が200万本を突破したことを発表。3月22日にPC/PlayStation 4/Xbox One向けに発売されてから10日足らずの時点で記録を達成していたという。

さらにgameindustry.bizによると、フロム・ソフトウェアが手がけた『ダークソウル』シリーズや『ブラッドボーン』の初動を上回る勢いとなっている。初代『ダークソウル』は発売から1年半後に230万本、『ダークソウルII』は発売から1年で250万本。PS4独占タイトルとして発売された『ブラッドボーン』は6か月で200万本に到達している。『ダークソウルIII』は実売ではなく出荷本数として約1か月半で300万本という数字が公開されていた。10日足らずで実売200万本に達した『SEKIRO』は、確かにこのペースでいけば、過去作品を上回るセールス記録を残し得る。

『SEKIRO』は新規IPタイトルではあるが、発売前からフロム・ソフトウェア作品のファン層から期待を集めており、2018年12月時点でSteamウィッシュリストのランキングトップに君臨していた。そして3月22日のローンチ初日にはSteamでの同時接続プレイヤー数が10万人を超えるという、2019年のSteam新作の中で最高のロケットスタートを切ることに成功した(関連記事)。今回のActivisionの発表でも、「PCを含む全プラットフォームにて好成績をおさめている」と、コンソールだけでなくPCでも好調であったことが強調されている。

ゲームの評価としても高評価が続き、Metacriticでは90点台の大台に乗っている。またフロム・ソフトウェア作品ならではの難易度という面では、これまでの作品とは異なる角度の難しさということもあってか、メディアによるレビューも、レビュアーによってプレイ時間が30時間から70時間まで大きく差が開いていた。

『SEKIRO』では、宮崎英高氏がディレクションを担当。ソウルシリーズのエッセンスを残しつつ、『天誅』シリーズからも影響を受けた新しいアクション性が売りとなっている。RPG要素を削ぎ、「体幹」「忍殺」「回生」といった新しいメカニックを取り入れ、剣戟・義手忍具・忍びの技などプレイヤーにさまざまな選択肢を与える戦闘システム。レスポンスの速い高速アクションやグラップリング(鉤縄)を活かせる高低差のあるレベルデザインなどにより、フロム・ソフトウェアのファン層を満足させつつ、これまでとは異なる試練を与えている。

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多くの人々から注目を集めていることや、通常プレイでのクリアすら難しい作品であることもあり、スピードランシーンも白熱中。一方でゲーム外では、難易度やアクセシビリティに関する議論が過熱しており、今後も『SEKIRO』を巡りさまざまな話題が飛び交いそうだ。