ボイスチャット用端子付きNintendo Switchコントローラーを海外周辺機器メーカーが発表。『フォートナイト』などで利用可能

ゲーム周辺機器メーカーPDPは4月3日、Nintendo Switch用コントローラー「Faceoff Deluxe+ Audio Wired Controller」を発表した。Nintendo Switch向けとしては珍しく、ボイスチャット用の3.5mmジャックを備えていることが大きな特徴だ。

アメリカのゲーム周辺機器メーカーPDPは4月3日、Nintendo Switch用コントローラー「Faceoff Deluxe+ Audio Wired Controller」を発表した。価格は24.99ドルで、5月から予約受付を開始し、任天堂の公式ライセンス商品として夏に発売する。このコントローラーは、Nintendo Switch向けとしては珍しく、ボイスチャット用の3.5mmジャックを備えていることが大きな特徴だ。

Nintendo Switchでのボイスチャットというと、基本的にスマートフォン向けの「Nintendo Switch Online」アプリを介しておこなう形となっている。ただ、『フォートナイト』など一部のタイトルはNintendo Switch本体のヘッドホンマイク端子にヘッドセットなどを接続してボイスチャットをおこなうことができる。これを可能にしたのは、Vivox社のボイスチャットシステム「Vivox」だ。『PUBG』や『オーバーウォッチ』などほかのプラットフォームでも広く採用されている技術で、同社は今年2月、VivoxのSDKをNintendo Switch向けゲーム開発者への提供を開始。今後採用タイトルが増えることが期待されている(関連記事)。

これを受けて開発されたのが、今回発表されたPDPのFaceoff Deluxe+ Audio Wired Controllerだ。コントローラーの手前に装備された3.5mmジャックはVivoxに対応しており、ここにヘッドセットやマイク付きイヤホンを接続すれば、対応するNintendo Switchタイトルにてボイスチャットできる。また、十字キーの上下でボリュームの調節が可能。おそらく、右スティックの側にあるファンクションボタンを押しながら操作するものと思われる。有線タイプ(ケーブル長約3m)のコントローラーではあるが、手元でヘッドセットの接続・音量調整ができるとあって、特にTVモードでプレイする場合には取り回しが楽になりそうだ。

そのほかの特徴はというと、コントローラー背面にパドルボタンがふたつ搭載されている。パドルボタンには、任意のボタン操作を割り当てることができるため、たとえば右スティックを操作しながらABXYボタンを押すような、通常では不可能な操作が可能になる。また、前面のプレートは取り外して別のデザインのものに交換できる仕組みになっており、アナログスティックの軸は低摩擦性の金属を採用しているとのこと。カラーバリエーションは、Red CamoとPurple Camoの2種類。なお、加速度センサーやジャイロセンサー、振動機能に対応するかどうかは不明である。

このFaceoff Deluxe+ Audio Wired Controllerが日本でも正規販売されるかどうかは現時点では分からないが、これまでのPDP製品での例からして可能性は高くはなさそうである。ただ、大手周辺機器メーカーからこうした製品が登場したということは、国内外各社からも、ボイスチャット対応のNintendo Switch用コントローラーが今後登場することになるかもしれない。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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