『レインボーシックス シージ』新しいチームキル対策「リバースフレンドリーファイア」がテストサーバーに近日実装。発砲者にダメージが返ってくる

 

Ubisoftは3月19日、『レインボーシックス シージ』で長年問題視されてきた意図的なチームキルおよびフレンドリーファイアの対策として、「リバースフレンドリーファイア」をテストサーバー上に実装することを発表した。今年2月のSix Invitationalにて発表された新機能である。まずはテストサーバー上で実装され、ランクとカジュアルマッチ両方のプレイリストからデータとフィードバックを収集し、本実装前に調整を加えていくという。

リバースフレンドリーファイア実装後は、仲間または人質を攻撃すると、攻撃したプレイヤーの画面上に警告が表示されるようになる。そして一度チームキルを行うと、その後に仲間や人質に与えるダメージは、フレンドリーファイアを行ったプレイヤーに返ってくるようになる。またマエストロのイーヴィルアイやトゥイッチのドローンのようなオペレーター固有ガジェットにより仲間を負傷させると、ガジェットそのものにダメージが返ってくる。

事故的なフレンドリーファイアが起こり得ることを想定した上で、意図的なフレンドリーファイアおよびチームキルを行うプレイヤーを罰する仕組みだ。なおリバースフレンドリーファイアが有効化されたプレイヤーは、キルフィードにてその旨が全プレイヤーに通知されるため、誰がチームキルを繰り返しているのか、すぐにわかる。

またチームキルされた側は、キルカメラ表示中に「意図的なチームキル」であったのか認定することが可能。意図的なチームキルであると認定された場合、リバースフレンドリーファイアは通常通り有効のまま継続され、事故的なチームキルであったと認定された場合はリバースフレンドリーファイアが無効化される(何も選択しなかった場合は有効のまま継続)。これまでチームキルのペナルティに関しては、事故的なチームキルに対して厳しすぎるとの声もあがっていた。このように事故的なチームキルを許すオプションを設けることで、より柔軟な対応が可能になることが見込まれる。

これまでのチームキルのペナルティは、チームキルを行った違反プレイヤーに、その回数に応じてマッチからのキック、一定時間もしくは日数のマッチング停止処分を下すというものであった。今後はマッチからキックするかわりに、リバースフレンドリーファイアにより違反プレイヤーを罰していくようになる。常習犯であれば別途制裁措置が取られる場合もあるとのこと。

運営4年目に突入し、いまだ高い人気を誇る『レインボーシックス シージ』。だがチームキルを筆頭とした意図的な敗退行為、チャットによる誹謗中傷、チート行為など悪質なプレイヤーとの遭遇は避けられない。昨年12月にはテキストチャットでの誹謗中傷・差別的発言を取り締まるフィルター機能が実装されるなど、各種問題への取り組みは継続的に進められている。

今回の対策に関しては、一発退場ではない分、これまでよりもペナルティが軽いように思える。またリバースフレンドリーファイアの有効化条件が「チームキル」であるがゆえに、殺さない程度であれば意図的にダメージを与えても罰せられない。この機能が果たして実践でどれほど効果を発揮するのか、有効なペナルティとしてコミュニティから受け入れられるのか、テストサーバーでの調整を含めて成果を見守っていきたい。