『ダンガンロンパ』Steam版の第一作目・二作目の売上がともに20万本を突破。グローバルな人気を見せる


スパイク・チュンソフトの海外向け公式アカウントは、『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(Danganronpa: Trigger Happy Havoc)』と『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園(Danganronpa 2: Goodbye Despair)』のセールスがともに20万本を突破したことを発表した。これを記念して、シリーズ二作と『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期(Danganronpa V3: Killing Harmony)』をセットにした、10%オフとなるバンドルが発売されている。

『ダンガンロンパ』シリーズは、スパイク・チュンソフトが開発するアドベンチャーゲームだ。プレイヤーである高校生は、特定の能力に秀でた同年代の超高校級の生徒ともに閉鎖された空間に閉じ込められる。最初は協力して平和的に脱出しようとしていた生徒たちは、いつしか謎の人形モノクマの撹乱により、“コロシアイ”をおこなうようになる。犠牲者が出るたびに、犯人を明らかにするための学級裁判が行われる。その犯人を学級裁判で突き止めなければ、犯人以外の全員が殺される。疑心暗鬼に満ちた、緊迫の学園生活が繰り広げられる。

『ダンガンロンパ』シリーズは、その独特の設定、先の読めないシナリオ、そしてそれぞれのキャラクターの魅力により、国内に多くのファンを抱えている。こうしたファンが存在するのは国内だけではないようで、2015年には第一作目と第二作目の北米版の売上が、それぞれ20万本を突破したと販売元のNIS Americaより報告されていた。海外では売上不振に陥っていたPlayStation Vita独占タイトルして発売され記録した20万本という数字は、特筆すべきものであるとも報じられた(Destructoid)。

Steam版も同様の軌道にあるようで、2016年に29.9ドルにて発売された2作品は、2年の時を経て20万本へと到達している。Steamといえばセールが目玉であるが、両作品ともに最安値は50%オフ。2017年10月には定価を引き下げているが、10ドルを下回った時期はなく、投げ売りによりセールスを積み上げたというわけではない。着々とシリーズ人気が広がっている結果と言えそうだ。ちなみにこれまでのシリーズ作品の倍額、59.9ドルのフルプライスで販売されている『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』は5万本を販売している(SteamSpy)。Steam版は、第一作目の発売当初は日本語非対応であったが、2016年8月に日本語音声・字幕に対応。以降のシリーズ作品はいずれも日本語に対応しており、日本人プレイヤーでも楽しめる。

なお、スパイク・チュンソフト北米支社は先日『ダンガンロンパ』スタッフが手がける新作『ザンキゼロ』を海外向けにも販売することを発表していた。ゲームのジャンルは異なるが、こちらの作品の海外展開を、『ダンガンロンパ』ブランドの人気がアシストするかもしれない。