友人とまったり農作業できるキュートなシミュレーション『Farm Together』Steamにて早期アクセス配信開始

 

インディースタジオMilkstone Studiosは、Steamにて『Farm Together』の早期アクセス配信を開始した。価格は1520円。『Farm Together』は、農業を特色としたシミュレーションゲームだ。農業といえば『牧場物語』や『Stardew Valley』といった作品を思い起こす人もいるかもしれないが、本作はどちらかといえば『Farming Simulator』シリーズに近いデザインとなっている。

『Farm Together』では、プレイヤーは自らのアバターを作り、自身の牧場を構え運営および拡大をしていく。ゲームの基本は、農耕と種植え、水やりや収穫のサイクルを回すこと。街の住民と話したり、近くの山に出かけていくといった要素はない。農業に専念するという意味で『Farming Simulator』シリーズに近い。ただ、本作は『Farming Simulator』よりもカジュアル寄りだ。特に難しい操作は求められず、田を耕し、種を撒き、水をやり、収穫するルーチンをこなす。種を撒いて水をやればそれぞれの作物に設定された時間が経過すれば、収穫できる。一連の作業をこなしていけばお金がたまるのでより上等な種や道具を購入、もしくはアップグレードすることが可能。ゲームの流れは、モバイルアプリやFacebookの牧場ゲームの形態に近い。

ゲームシステム自体は単純であるが、さまざまな工夫が凝らされている。たとえば、本作では農業の自動化は導入されていないものの、道具をパワーアップしていくことは可能。苦労していた作業がどんどん効率的になっていくのには楽しさがある。ひとつのセクションが終われば、次のセクションに移っていくという忙しなさが中毒性になる。またゲーム内は17分ごとに季節が変わる。単純に農業するだけでなく、その季節の特色に応じて農業のやり方は変化させる必要があるだろう。

ほかにも『Farm Together』はオンラインでの協力プレイに対応しており、友人と農作業をおこなうことも可能。ゆるりと共同作業をおこなうことができ、まったりと協力プレイを遊びたいユーザーには最適だろう。さらに本作はプレイをしていない間も時間が流れる。スマホゲームなどでは採用されている形態であるが、常に牧場が動的に変化するという工夫により、プレイしたくなる動機が生まれている。

早期アクセス期間は数か月を予定しており、追加要素の充実のほかに、ゲームバランスの調整を進めていくとのこと。前述したように住民とのコミュニケーションなどは導入される予定はないが、牧場の装飾要素については力を入れていくようだ。

開発元であるMilkstone Studiosは、非対称のマルチプレイホラーゲーム『White Noise 2』を手がけており(関連記事)、今回の『Farm Together』は180度異なるジャンルの作品の発売であるといえる。ゲーム内容もさることながら、ポップでキュートなビジュアルも本作の魅力。ゲームのコアとなる部分は完成されているとのことなので、まったりと農作業をしたい方はプレイしてみてはいかがだろうか。