ニンテンドースイッチ版『FIFA 18』にて珍妙なバグが複数発見される。顔が青と緑のパネル柄に、選手がシルエットに

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先月9月29日に発売されたサッカーゲーム『FIFA 18』のニンテンドースイッチ版にて、いくつかの“珍妙なバグ”が発見されている。『FIFA』シリーズではこうした珍妙なバグが恒例となっており、物理演算を導入して以来選手が吹き飛んだり、ツイストしたりといった事故が多発するようになり、動画サイトなどで面白がられていた。ニンテンドースイッチ版『FIFA 18』でもそうしたバグが確認できるようだ。

ひとつめのバグは、選手の顔面にパネルのようなテクスチャが浮かび上がり、顔が失われてしまうというもの。顔に青と緑のパネルを貼り付けた選手たちが、警戒にボール回しをおこなうシーンは面白いというより恐怖に近い。このバグは選手フェイスがローディングされないことが原因であるという。詳細を伝えたThisGenGamingによると、このバグはノーマルマッチでのみ発生するようだ。このバグが発生したらかといって、チームの選手すべてが柄になるというわけではないようであるが、その光景は異様と言わざるをえない。

報告されたもうひとつのバグは、選手が黒塗りのシルエットになってしまうというものだ。選手たちの輪郭、そして色が失われ、黒く染まったシルエットたちが緑々しいフィールドの上でサッカーをおこなう姿は、なんともシュール。こちらのバグはモデリングやテクスチャといった要素が消失する関係で生まれるようだ。redditユーザーの報告によってその存在が確認されている。

冒頭に述べたように「笑えるバグ」は『FIFA』シリーズにつきものであり、すでに『FIFA 18』でも数々の奇妙なバグが報告されている。しかし、このふたつのバグはニンテンドースイッチ版でのみ発生するという。理由としては、カスタムエンジン採用が関係していることが考えられる。ニンテンドースイッチ版『FIFA 18』ではPC/PlayStation 4/Xbox One版で使用されているFrostbiteは搭載していない。Frostbiteでも前世代エンジンであるIgniteでもない、カスタムエンジンが採用されている。こうした影響からThe Journeyを代表に、他機種版と比較するといくつか要素欠いている。特殊なバグが発生するのも、その開発体制の影響が大きいだろう。

とはいえ、どちらのバグも再現性は低く、懸念というよりは面白いものとして扱われている。こうした扱いは、現時点ニンテンドースイッチ版『FIFA 18』の評価が海外では高いことも関係していると考えられる。同作は携帯モードでは720p60fpsで動くなど安定したパフォーマンスを誇り、複数のメディアから携帯機としては最高の『FIFA』とも評されている。前出のThisGenGamingもまた、バグを紹介しながらも「このほかの部分はとてもいいので、バグによってネガティブな反応をするべきではない」ともコメントしている。