ケモノオープンワールドARPG『Biomutant』剣と銃を駆使した軽快なアクションや、武器のクラフト要素などが徐々に明らかに


THQ Nordicが先月発表したオープンワールド・アクションRPG『Biomutant』。『Just Cause』シリーズや『Mad Max』などを手がけたAvalanche Studiosの元スタッフからなるExperiment 101が開発するオープンワールドゲームとあって大きな注目を集めている(関連記事)。2018年発売予定だが、この間に開催されたgamescomやPAX Westにさっそくプレイアブル出展されており、新たな情報がいくつか出てきているので振り返ってみよう。

本作では、小さなケモノの主人公が文明崩壊後の世界を冒険する。世界のほとんどは自然に還っているが、人類がかつて作り上げた文明の痕跡が所々に遺っており、プレイヤーはそのような場所を巡っていくことになるようだ。オープンワールドで表現される本作の世界はとても広大かつ多様な環境があり、水上バイクや気球、パラグライダーなどの移動手段が用意されている。また映像では、手の形をしたゼンマイ仕掛けの機械や、両腕に武器を装備した巨大なメックに乗って敵と戦う場面も確認できる。本作には資源を集めてクラフトする要素があり、このような乗り物も仲間のメカニックにパーツを持っていくことで作ってもらえるのかもしれない。

ゲームでは最初に主人公のキャラクター設定をおこなう。まず性別を選び、次に身体の大きさや身長を決定する。ここで設定する体格は“変異の初期状態(Initial Mutation)”とされている。本作では過去の文明の遺物である放射能汚染物質に触れることで、キャラクターが変異して特殊能力を得ることがあるのだ。キャラクターの体力や攻撃力、移動スピードなどの初期ステータスがどのように変化するかを確認しながら体格を決定し、最後に体毛のもふもふ具合や色を調整することで、オリジナルのキャラクターを作り上げることができる。

*海外メディアIGNが公開したゲームプレイ映像

ゲームプレイはバトルと探索を繰り返しながら進めていく。モンスターやケモノの部族とのバトルは、一定の区画に入るとボスのような特定の敵を倒すクエストという形で始まる。主人公は銃と剣を装備しており、『Devil May Cry』のように軽快なアクションで連続技を叩き込んでいくことができる。ただ、本作のアクションはカンフーを含む武術が基本となるとされていたが、そちらの要素は公開されている映像ではいまいちよく分からない。もしかすると生身での闘いではなく、剣術やジョン・ウー映画のようなガンアクションを指してカンフーと表現しているのかもしれない。

マップの中にはさまざまな資源が隠されており、入手することでワークショップでの武器のクラフトに利用できる。資源の種類はセラミック・金属・プラスティック・ラバー・木材・鉱石があり、剣ならば柄と刃の部分それぞれを組み合わせる形でオリジナルの武器をクラフトする。素材によって攻撃力や連射速度、攻撃スピードなどが変化する。組み合わせパターンは豊富にあるようで、ランダムで作成するボタンも用意されている。映像ではそのほか、特殊能力を使ってジャンプ台となるキノコを出現させてステージを進む様子も確認できる。

ゲーム中は常にナレーターが状況を説明している。おしゃべりがやや過剰にも映るこの要素は、海外メディアEurogamerによると、完全にオフにすることはできないが頻度を抑えることは可能だそうだ

ゲームを進める中ではさまざまなケモノに出会い、協力を得ることができる。ただExperiment 101によると、主人公のケモノは一体何者であるのか、プレイヤーにも明かされないままゲームは進んでいくという。そして物語を進める中で、彼/彼女はどこからやってきたのか、また何を目的に旅をしているのかが少しずつ明らかになっていくという。本作はPC/PlayStation 4/Xbox One向けに2018年発売予定だ。