漫画のコマ割りを操作して運命を変えるハードボイルドアドベンチャー『Framed』

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すでに発売された有名ドコロの作品ではなく、まだ発売されず注目も浴びていないマニアックなインディーゲームを発掘し、好き勝手に紹介していこうという【Indie of the Week(IotW)】。今年最後となる第13回目の【IotW】では、オーストラリアの Loveshack Entertainment が手がける『Framed』をご紹介しましょう。

「ナラティブパズルゲーム」と称された『Framed』は、画面上に表示された漫画のコマのような「パネル」を移動させて運命を変え、主人公である男性の逃走劇を成功させるアドベンチャーゲーム。プレイヤーは左から右のコマへと移動していく主人公が捜査の手を掻い潜れるように、パネルの配置を変えイベントやアクションの順序を並べ替えていくことになります。

ゲームプレイは先日公開されたばかりのトレイラーを見れば一目瞭然です。例えば「電線を滑り降りる主人公が撃たれる」と「ハトが飛び立つ」という2つのパネルが並んでいる場合、これらを入れ替えることで「ハトが飛び立つ」から「ハトが邪魔で主人公が撃てない」へと運命が変わり、主人公は無事向こうのビルへと到達することが出来ます。

根本的な部分はグッドエンディングを迎えるため様々な分岐点を検証していく「選択肢付きのアドベンチャーゲーム」となっていることが伺える『Framed』ですが、それを「パネル」という漫画のようなコマ割りに落としこみ、順序を入れ替えるというメカニックを用いたのは非常にユニークかつ大胆。ノワールコミックのようなグラフィックやコマ割りは、レオ様が主役を演じた映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のオープニング映像などからヒントを得たということです。

 

 

2013年3月に正式発表された『Framed』は IGF China 2013 のデザイン部門、Freeplay Festival 2013 のベストゲームおよびベストデザイン部門、Eurogamer Indie Game Arcade のセレクションなどに輝いてきたタイトル。今年開催された東京ゲームショウ 2013でも「センス・オブ・ワンダーナイト」にて取り上げられており、インディーゲーム好きなら1度は耳にした人もいるのではないでしょうか。

開発を担当する Loveshack は、スマホ向けゲーム界では有名なリアルレーシングゲーム『Real Racing』シリーズの開発を担当してきたFiremintの元スタッフ達によって構成されたスタジオ。ここ近年は一流スタジオからリタイアしたメンバー達がインディースタジオという形で独立するパターンが増えてきましたが、Firemint も同様に2012年7月に Electronic Arts によりIronMonkey と合併したスタジオで、彼らも同様の道筋をたどってきたのではないかと予想されます。

なお同作は海外の有名インディーデベロッパーが集まって出来た Indie Fund の資金支援を受けて開発が継続される予定で、現時点では特典満載の Kickstarter や Steam での配信を目指す Steam Greenlight には登場しない模様です。PCおよびスマホ向けに『Framed』は2014年にもリリース予定。

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Shuji Ishimoto
初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。