近未来の監視社会でテロリストを探し出すアドベンチャーゲーム『Orwell』、すべてがネットワークに繋がった世界の倫理を描く

【UPDATE 2016/10/26 16:20】すでにSteamのストアページが先日より公開されており、10月27日にリリースされることが明らかにされている。『Orwell』は全5章構成のエピソード形式となる予定で、10月27日から1週間ごとに1エピソードが配信されるとのこと。エピソード1は無料デモとして配信中で、全5エピソードをプレイするにはゲームを購入する必要がある。価格は980円、現在は予約セールが実施中。

【原文 2016/8/17 11:11】 発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆくIndie Pick。第273回目は『Orwell』をピックアップする。

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今回紹介する『Orwell』は、犯罪率が低下し、今よりもネットワークが更に普及した近未来を舞台にしたアドベンチャーゲームだ。タイトルにもなっている“Orewell”とは、ゲーム中に登場する政府が用いる「テロリストの可能性のある人物を監視するプログラム」の名前で、ネット上のすべての情報を監視することができる。プレイヤーはOrwellを使った最初の捜査員として、監視対象が本当のテロリストかどうかを見極めることが目的だ。

Orwellに監視できない場所はない。監視カメラですらネットワークに繋がっているのだ。
Orwellに監視できない場所はない。監視カメラですらネットワークに繋がっているのだ。

Orwellはあくまで監視するプログラムであり、本当にテロリストであるかどうは、プレイヤー自身が判断する必要がある。ではどのようにテロリストを見極めるのか。Orwellは監視対象の誕生日、住所、職業といった個人情報を教えてくれる。だが、最も重要となるのは監視対象のウェブサイト、SNSでの会話だ。監視対象のプライベートな情報で溢れたネットの世界で、いかに情報を取捨選択できるかが大切だ。Orwellはあらゆる情報を監視し、プレイヤーに示してくる。たとえそれが愛する人すら知らない秘密であっても、だ。そうして大量の情報のなかからプレイヤーが選んだものがOrwellを通して軍に伝達され、それを見て軍が動くかどうか判断する。プレイヤーの選んだ情報次第で監視対象の運命が決まってしまうわけだ。

本作の開発を行ったOsmotic Stdiosにとって『Orwell』は初プロジェクト。ポリゴンスタイルの人物と近未来的な世界観が非常にマッチしており、作り込まれたインターフェースもまるで実際にSNSを覗いているように感じられる。「その人物は本当にテロリストなのか?」という推理要素と、ネットワークの監視というどこか現代の倫理観に欠けるような行動、それらをそう遠くない未来の出来事として体験することができる。そういったリアルさと近未来感へのこだわりや発想の面白さからか、Creative Gaming Awardでは「Most Innovative Newcomer Game」としてノミネートされた。詳細な発売日はまだ公表されていないが、2016年の後半に発売される予定だ。

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