インタラクティブな銀河を旅するアドベンチャー『Genesis Noir』開発中。2Dと3D両方を取り入れたエモヴィジュアルが光る

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第638回は『Genesis Noir』を紹介する。

『Genesis Noir』は、洒落た小説の挿絵のような3Dグラフィックが特徴のインタラクティブ・アドベンチャーゲームである。シュールレアリスム的銀河を旅し、幻想的なパズルを解き、こじれた三角関係を崩壊させる「Big Bang」を止めるのだ。

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本作はポイント&クリック型のアドベンチャーであり、主人公のNo Manを操作して世界を探検していくことになる。『Windosill』や、『CHUCHEL』などを開発するAmanita Designのゲームから影響を受けており、謎解きだけでなくゲームとの触れ合いやインタラクション自体が楽しい作品になっているそうだ。一見2Dのようで、その実3Dで描写されているグラフィックも印象的。モノトーンのイラストのような世界は、3Dグラフィックを生かしたダイナミックな演出でプレイヤーの操作に応え、その姿は幻想的に移り変わっていく。まさに2D・3Dグラフィックの良さのいいとこどりと言えるだろう。

『Genesis Noir』のストーリーは、情熱と罪に囚われた時計商人No Man、魅惑的なジャズシンガーMiss Mass、ナルシストの芸術家Golden Boyの間に生まれた三角関係を主軸としている。しかし、本作のストーリーテリングは非常に抽象的かつ超現実的だ。あらすじをまとめるとこのようになる。

彼らの三角関係は限界を迎えていた。宇宙が生まれる前の暗い底のように無意味な口論、諍い。そしてついに、一発の銃声がバーに響いた。「Big Bang」の始まりだ。宇宙が生まれ、すべてを崩壊させていく。地球は一発の銃弾となって彼女の儚い心臓へと迫る。この「Big Bang」を止め、彼女を救うために、あなたに何が出来るだろうか?

プレイヤーが冒険するのは、放たれた銃弾が彼女に届くまでの一瞬「Big Bang」、その前と後、そしてその最中だ。ビッグバンによって生まれた宇宙で、プレイヤーが何を選び、何を創り出すかによって、宇宙のかたちは変わっていく。愛する彼女を守るため、星雲を、ブラックホールを、人の生まれる前の地球を旅し、謎を解くカギを探すのである。シュールレアリスム的なストーリー展開とインタラクティブなゲームプレイはシームレスに繋がっていき、非現実的な世界へとプレイヤーを没入させてくれる。そこに幻想的なグラフィックと渋いジャズサウンドが溶けあい、なんともエモーショナルな作品になっている。

『Genesis Noir』を開発するのはニューヨークのインディースタジオFeral Cat Denで、本作が同スタジオの処女作となる。音楽はロンドンのコンポーザーチームSkillbardが担当している。本作は2018年にKickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンを行っており、約1ヶ月で4万ドルのゴールを達成した注目作となっている。発売時期はゲームのストーリーに掛けて「Before, During, and After the Big Bang」となっており、つまり未定だ。対応プラットフォームはPC(Windows/Mac)で、現在のところ日本語は対応予定なし。Steamにて序盤が遊べる体験版が配信されており、本作の雰囲気をつかみたい方は是非プレイしてみてほしい。

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