低音が鳴り響くリズム・レイルシューター『Aaero』が開発中。Noisia、Flux Pavilionなど豪華サントラ

 

発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第391回目は『Aaero』を紹介する。

本作はハイスピードな飛行アクションとリズムシューターの融合を目指した、リズム・レイルシューターである。デベロッパーのMad Fellowsは、Paul Norris氏とDan Horbury氏による2人チーム。『Guitar Hero』『DJ Hero』シリーズに携わってきたメンバーだ。2015年にはモバイル向けの小規模プロジェクト『SineWave』をリリースしており、Mad Fellowsにとって『Aaero』が2作目のプロジェクトとなる。Paul Norris氏によると本作は「音楽、ゲームプレイ、ビジュアルのシナジー」を根幹とした作品であり、『Rez』シリーズからも影響を受けているという。

注目したいのが、ベースミュージックを中心に揃えたライセンス曲の数々。Flux Pavilion、Noisia、Habstrakt、Katy B、The Prototypes、Neosignalといった豪華なラインナップとなっている。宣伝効果が高いためトレイラーやゲームプレイ動画ではダブステップ、ドラム&ベース系の選曲が目立つが、緩急をつけるためアンビエント系やボーカル付きの楽曲も含んでいるようだ。

ゲームの操作は直感的。Xbox Oneコントローラであれば、左アナログスティックで自機の移動。右アナログスティックでエイムし、RTボタンで敵機を撃つ。基本的には障害物を避けながら敵機を撃ち落とし、リズムに合わせて軌道が変化する光のライン(リボン)を伝っていく。通常ステージのほか、ボスステージも用意される。シンプルな直感操作に低音中心のサウンドトラック、そして明暗を使い分け様式化されたビジュアルが備わることでプレイヤーを「ゾーン」へと誘うことだろう。

すでにPlayStation 4/Xbox One向けの開発は終えており、現在はPC(Steam)版の仕上げに取り掛かっている。インディーズながらコンソール版の開発を先に着手した理由は、Sony/Microsoftの厳しい承認プロセスを先に通過させるためだという。結果としてPC版の開発に取り組む段階では、両社からのフィードバックを得て、ある程度のクオリティが担保された状態になっている。

なお本稿執筆時点では、PC版とコンソール版のリリース時期をできるだけ近づけるため、KickstarterでのキャンペーンによりPC版開発用の出資を募っている。目標資金額は2000ポンド(約28万円)と比較的少額。キャンペーンに失敗した場合もPC版リリースまで漕ぎ着けるが、リリース日は遅れる。キャンペーンが成功すれば、PlayStation 4/Xbox OneおよびPCいずれも2017年第1四半期でのリリースを予定している。