不思議なジオラマ風の小島を少年と少女が行くキュートなアドベンチャーパズルゲーム『The Garden Between』が正式発表


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第388回目は『The Garden Between』を紹介する。

オーストラリアに位置する新興の開発スタジオ「The Voxel Agents」は、『The Garden Between』を正式発表した。本作は2人の親友、元気な少女「アリーナ(Arina)」と知的な少年「フレント(Frendt)」が、ジオラマのような不思議な小島(庭園)を行くパズルアドベンチャーゲームだ。まずはそのキュートなビジュアルと素敵な世界観をご覧いただきたい。

『The Garden Between』の公式サイトによる解説は抽象的ではあるが、そこから読み取れる部分を紹介あるいは推測していこう。まず本作は「ほろ苦い友情」「成長する意味」「過去を手放すこと」といったテーマを描く作品となっている。庭道具やパソコンなどが登場するジオラマ風の小島は、どうやら彼らの過去を指し示しているようだ。説明文とイメージから推測するに、なんらかの問題を抱えてしまった2人がツリーハウスで雨のなか立ち往生し、過去を振り返る(2人で小島を行く)という内容となるように思える。

ゲームプレイに関しても詳細はまだ明らかにされていないが、トレイラー内ではアリーナが持つランタンをスイッチの上に置くといったパズル要素が確認できる。また公式サイトでは、2人が時を巻き戻すかのように動く2点のgifイメージも公開されている。

不思議な小島とは違い写実的に描かれているツリーハウス。この中で2人が過去の思い出を語り合う(小島を行く)作品になる?
前後に移動する2人。時を巻き戻すことでパズルを元の状態に戻したり、あるいはパズルに利用したるするのだろうか

開発を担当している「The Voxel Agents」は、Henrik Pettersson氏とSam Wong氏の2人によって運営されているスタジオで、iOS/Android向けのパズルゲーム『Puzzle Retreat』にて高評価を受けている。『The Garden Between』は「The Time Project」として制作がスタートし、9つのプロトタイプを経たあとに現在の形へと至ったそうだ。さらに本作の開発にはメルボルンの作家Brooke Maggs氏や、イラストスタジオSoft Science、アニメーターとしてJosh Bradbury氏が参加している。『Myst』や『ICO』のような作品からインスピレーションを得ており、良質なパズルと魅惑的な世界観が楽しめるタイトルとなることを予感させてくれる。

『The Garden Between』は2017年後期にPC/Mac/Linux向けにリリース予定となっている。