『原神』旅人向け冒険ガイド。冒険ランクの上げ方や、ガチャの天井、一部料理の素材入手法など


中国のゲーム開発会社miHoYoが開発し、9月28日に配信開始された『原神』。同作では、オープンフィールド上を自由に探索できるが、冒険ランクの存在や、一部入手の難しいアイテムもあり、旅をしている中で行き詰まりを感じることもあるかもしれない。本稿では、旅を始めたばかりの旅人へ向けて、いくつか覚えておきたいポイントを紹介しよう。


まず『原神』について簡単に説明すると、本作は7つの元素がある世界を冒険するオープンワールドRPGだ。主人公は、かつて双子の兄あるいは妹と共に、世界を渡っていた旅人。ある事情から力を失った旅人は、生き別れの双子を探し、たびたび主人公に非常食とし弄られる愉快な相棒・パイモンと幻想世界テイワットを旅し、各地で渦巻く策謀へ巻き込まれる。

可愛らしいアニメ調の3Dモデルで描かれるキャラクターたちと、自由に探索できる広大なフィールド。炎や水、雷など7種類の元素が存在し、燃えた敵に水元素をぶつけて蒸発させるといった、元素同士を反応させることで有利に戦えるバトルを繰り返していく。

祈願/ガチャの仕組み


登場するキャラクターの内、アンバー/ガイア/リサの3名はストーリー進行によって仲間になるが(ランク20になると、恒久イベントでシャンリン、期間限定でバーバラも)、そのほかのキャラクターたちは祈願、いわゆるガチャからの入手となる。一応祈願についても説明すると、最高レアリティ星5の出現確率は通常0.6%だが、祈願を10回行うごとに星4のアイテムが、90回行うごとに星5のアイテムが一つは必ず出現する(武器ガチャは確率と天井が異なる)。またイベント祈願ではピックアップが設定されており、星4・星5のアイテムが出現し、それがピックアップ対象でなかった場合、次の星4・星5はピックアップ対象が必ず出現。つまり、キャラクターがピックアップされているイベント祈願・キャラクターでは、20連ごとに星4のピックアップキャラクターが1人、180連ごとに星5のピックアップキャラクター1人が確定で仲間になるわけだ。

そのほか、通常祈願とイベント祈願では天井までのカウントが別扱いとなっており、イベント祈願の天井カウントは次のイベント祈願へ引き継ぎ。イベント祈願・キャラクターにおける星5は、キャラクターのみとなっているため、星5武器が出現することはないようだ。

冒険者ランクの上げ方


基本的にオープンワールドの仕組みに則って作られている本作だが、買い切り型の典型的なオープンワールド作品とは異なる仕組みとして、冒険ランクが存在する。冒険ランクは、ある種のレベル制限のようなもの。冒険ランクを上昇させると、メインストーリーを含めたクエストやダンジョンの解放、フィールド上の敵が強くなる世界ランクの上昇、キャラクターの強化上限など、さまざまなコンテンツが解放されていく。

ゲーム序盤はメインストーリーの進行によって次々に冒険ランクが上がり、次のクエストもすぐに解放されるのだが、パーティーメンバーが4人になったあたりから徐々にコンテンツの解放ペースは低下し、冒険ランクを上げるのに時間を要するようになる。冒険ランクを上げるための冒険経験は、任務の達成、宝箱の解錠、ワープポイントの解放、フィールドボスの討伐、見聞の達成など広範な手段で入手可能。冒険をしていれば上がっていくといっても過言ではないのだが、コンテンツに制限がかけられていることもあり、効率的に上げてしまいたいと考えるせっかちな旅人もいることだろう。

多岐に渡る冒険経験の入手手段のうち、もらえる冒険経験が多いのは任務であり、中でもメインストーリーを追いかける魔神任務は効率が良い。しかし、新しい魔神任務をプレイするための条件もまた冒険ランクなので、魔神任務によって冒険経験を稼ごうとすると、冒険ランクを上げるために冒険ランクを上げることになる。次に効率が良いのはおそらくサブクエストに相当する伝説任務などだが、やはりこれらも冒険ランクが関わってくるため、本作にはずば抜けて効率の良い冒険経験の稼ぎ方といったものはおそらく存在しない。

強いて挙げるなら、まだ訪れたことのない土地へ足を運び、冒険することだ。ワープポイントを解放するだけでも冒険経験と原石がセットで手に入るが、フィールド上には収集アイテムや任務、宝箱なども設置されている。一度も訪れていない場所には、手つかずのコンテンツが残されているため、冒険経験も多く手に入るわけだ。また、ランク12ではデイリークエストに相当する依頼任務が解放されるほか、時間経過で回復する天然樹脂の消費によっても冒険経験は入手可能。世界任務の中では、遺跡の謎を解く任務など、目標が明確でないものは報酬が多めにもらえる印象だ。

元素反応の重要性


旅人として任務に励んだり各地を巡る中では、敵との戦闘も発生する。戦術面で重要なのは、元素を組み合わせ、元素反応を起こしながら戦うこと。特殊な風/土/草元素を除いて、基本的に2つの異なる元素をぶつけると元素反応が起こり、追加ダメージなどが発生するようになっている。そのため、敵の元素と異なる元素をぶつけたり、元素の異なるキャラクターへ切り替えたりしながら戦うと、有利に戦闘が進められる。パーティーを考える際も、元素を考慮して異なる属性のキャラクターを編成すると、戦いやすくなるだろう。

また、パーティー内4名の元素の組み合わせによって、元素共鳴効果が発生する。異なる元素のキャラクター4名で編成した場合は全元素耐性+15%が得られるが、炎元素2名以上の場合は攻撃力+25%、風元素2名以上の場合はスタミナ消費-15%/移動速度+10%/スキルクールタイム-5%など、編成によってバフが得られる。これらのバフによってクリアできるようになる状況も、あるかもしれない。


聖遺物の強化

本作にはキャラクターのレベル、武器、聖遺物といった強化要素が存在し、キャラクターを強化すると、より効率的に戦闘を進められるようになる。わかりやすいのはキャラクターと武器のレベルアップだが、この2つには段階ごとに素材と一定の冒険ランクを要求される突破が存在するため、リソースが余っていても強化できる範囲は限られている。

ゲーム序盤から中盤にかけて、強化の中で大きな効果が望めるのは、アクセサリーに相当する聖遺物だ。1人のキャラクターあたり5種類の聖遺物を装備できるが、羽根には実数の攻撃力がメイン効果として設定されており、強化すると攻撃力が増加する。星3程度の聖遺物でも、強化すると100以上の攻撃力上昇が見込めるため、キャラクターを強化したい場合、まずは聖遺物を強化するといいだろう。なお、突破に使用する素材を持った一部の敵などは、「冒険の証」内の討伐から居場所を特定できる。デットエージェントや雷蛍術士などを探している際には、この機能を使うと足で探す必要はないわけだ。


また強化に関連して、不足がちなリソースの入手手段としては、一定ランク後に解放される紀行が挙げられる。紀行では、ログインやデイリー依頼の消化、樹脂の一定量消費を条件に、紀行経験値が貯まるごとにモラ(お金)や強化素材などが入手可能。しかし、紀行経験値がもらえるウィークリー任務の中には、天然樹脂の保有限界や回復量によって一見達成しづらいものもある。

具体的には、精鋭魔物の討伐や地脈の穢れ挑戦、秘境挑戦などが該当するが、これらはクリアや討伐が条件であって、天然樹脂を消費しなくとも条件が達成できる。元素クルーシブルの錬金マニュアルについても、報酬をもらわずクリアするだけで達成できるため、紀行や錬金マニュアルの報酬目当てにこれらをプレイするのもいいかもしれない。

料理で使う「カニ」「ハスの花托」の収穫場所


強さが実感しやすく、実数値で攻撃力を伸ばせるものとしては、攻撃力の上がる勇者料理も挙げられる。中でも強力なのは、ある任務でレシピが手に入る翠玉福袋とカニを使った仙跳牆で、戦闘前に食べれば5分の間300以上攻撃力が上昇する。しかし、翠玉福袋で使用するハスの花托や、仙跳牆で使うカニは入手しづらく、結果的にどちらの料理も量産が難しいという欠点を持つ。どちらも所在が明白でないことが入手難易度を上げているが、漉華の池の南西にある水たまりには、ハスの花托とカニの両方が生息している。


また、ハスの花托は璃月港の北側にいる、地図に載っていない薬剤師が10個販売しているほか(その手前にある池にもいくつか生えている)、カニはモンドの北東部に位置するある島に多めに生息している。後者はたどり着くだけでも一苦労するが、スタミナ回復効果のある北地のスモークチキンや山辛の麺、アンバーなどの持つ滑空時のスタミナ低減効果を活用すれば、余裕を持って到達できるだろう。


『原神』はPlayStation 4/PC/iOS/Android向けに配信中だ。また、本稿の内容と直接関連はないが、本作に使用されている一部の3Dモデルは公開されている


なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。