Gamers’ Geographic 日本語版ライター陣が一週間にプレイしたゲームについて、ほぼ全員が『BATTLEFIELD 4』に興味を抱きつつ書きなぐるのが [Now Gaming] です。毎週土曜定期更新予定。
Nobuki Yasuda – 無限のヘアピン
『BioShock Infinite』飽きました。
失敬。ただ友人が貸してくれたのでプレイしただけです。DLC が配信されるからだとかいう不純な動機ではありません。そして実際本編しかクリアしていません。ラプチャー? 恐縮だが知らない都市ですね。
ゲーム自体は過去作と比べてあまり特筆すべき点はないというか、おどろくほど変化がありません。まあ、ナンバリングタイトルではないとはいえ『バイ オショック』なのですから当然です。エリザベスさんの造形がパッケージイラストとゲーム内のモデリング(上掲)とでずいぶん様子が異なることも当然です。
ウリとなっているフックでの移動やアクションは、中盤以降どちらかというと閉塞感のあるムードが立ち込める場所が多く、「開放的な蒼天をレールで飛 び回る!」シチュエーション自体がそれほどなかったこと、レールが単なる移動手段としてしか生きない(つまり敵への対応手段にあまりならない)のが残念で した。それでも雰囲気作りは間違いなく一流。もし Oculus Rift でプレイできたら発狂するかもしれません。
本作のコアとみるべきは物語です。賛否両論出るであろう、というか出てしかるべき内容ではありましたが、私はまったく嫌いではありません。ただ、あ えてこれを番外編とはいえなぜ『バイオショック』IPでやる必要があったのか? という疑問は長い長いスタッフロールの間ずっと頭を駆けめぐっていました。それを補完してくれるのが先日配信された DLC だというのなら、それはぜひともプレイしたいところです。
やたらかっこいいデモムービー。
『PAYDAY 2』にも新マップ・新武器追加 DLC が来ておりこちらもプレイしたのですが、言いたいことが多すぎてここでは言いきれません。完全に振り切れた何かのゲージは別途どこかで解放しようかと思います。
『BATTLEFIELD 4』は先日の記事からも お察しいただけるとおり、低迷するスコアのなかそれなりに必死に頑張り楽しんでいます。今のブームはフラッグ奪取の際「民主主義!民主主義!」と叫ぶこ と。周囲にいる敵/味方の数による多数決で占領権が決まることから生まれたフレーズです。これが私の”ゲームの素直な楽しみ方”です。
Okunokami Kuheiji – ピクミンフィールド
『BATTLEFIELD 4』のキャンペーンをクリアしました。全編中で最大最強の敵は「bf4.exeは動作を停止しました」でした。「よし、もうすぐチェックポイントだろ う……」「よし、やった!」の時によく出現します。マルチではあまり遭遇しませんが、こちらはこちらで別の強敵が……
『BATTLEFIELD 2』をちょっとやっただけの人間の感想ですが、お祭り感は継続して存在しているのかなと思います。ピクミンかというほど死んでいますが、一方「チーム GGeoがYasuda操るヘリで無人のチェックポイントを急襲、勝利に大貢献」といった面白いケースもあり、マルチプレイ・チームプレイの楽しさを実感 しております。やっぱりみんなでゲームやると楽しいです。
『Reaper of Souls』について調べていたところ、『Diablo III』 をなんとなくやりたくなったので流しでプレイしております。30分から1時間ほど適当に回っておりますが、どうにもビルドが硬直化してきているのが悩みで す。もう少し DPS を上げれば Passive Skills を組みかえる余地が出てきますが、Blizzcon で出ていたDPS 3000オーバーの武器を見ると今そこを頑張るつもりにはなれません。攻撃は突っ込んで Cloud of Bats でいけてしまいますし、吸いが間に合わなかったら Spirit Realm に逃げればよしといった感じで、雑魚がいるのであれば Passive Skills のおかげでサクサク進みます。既存アイテムの効果がどうなるかわかりませんが、新アイテムにも Pick が広いアイテムが出てくれればいいなと思っております。
Dimitri Toichi – アーマード・ハイエースだ
『PAYDAY 2』のDLC『Armored Transport』が配信されましたね。 steam などで『PAYDAY 2』を pre-order していた場合は無料の DLC です。追加されたコントラクトは文字通りの現金輸送車(宝石なども運んでいますが、一般的なフレーズとして用います)への強奪で、使い回しのマップでもな く悪くはない……悪くはないんですが……大事なところが抜けてしまっています。
Armored Transport のコントラクトはすべて「走行中の現金輸送車を足止めしてポリスメンへ通報されたところ」から始まります。違います。違うのです。私がやりたいのはそこか らではありません。マスクをかぶりたいのです。以下の DLC のトレイラーを見ていただきたい。
このトレイラーでは、現金輸送車を「トラックで側面からぶつかる」「救急患者のふりをして救急車を強奪し、現金輸送車の列に割り込む」「工事関係者 に変装し、道路横の建物にC4を仕掛け起爆する」「単純にドライバーを狙撃する」といった方法で足止めしています。なぜこの DLC ではこれをプレイヤーにやらせなかったのでしょうか。前作『PAYDAY: The Heist』のマップである Slaughterhouse の最初のような仕掛けがあれば、現金輸送車を足止めするまでの緊張感を味わってから、「Let’s Do This!」の言葉とともにマスクを被り横転した現金輸送車からの強盗という一粒で二つおいしいプレイになると思うのですが……
トレイラーのように運転させろとは申しません。運転という要素を追加することは、DLC を作成する労力に見合わないでしょうし、別に自動運転でも構いません。ゲーム始めてすぐ強盗ではおもしろみがないということです。強盗を始める過程が大事なのです。遠足と一緒です。
話は変わりますが『BATTLEFIELD 4』、Nobuki Yasudaのいう「民主主義!民主主義!」のチャントにはほかにもバリエーションがあります。フラグを取り始めるときは「はい多数決始めまーす。多数決 でーす」フラグをとったときは「民衆の勝利だ!」キャプチャ途中でフラグを取り返された場合は「多数決に負けた!」などです。やはり同時プレイ人数が多い のは楽しいですね。
UnFreeMan – 戦場には行かない……
GGeoライター陣がこぞって『BATTLE FIELD 4』で死んだり殺されたりする中、私はといえばグラフィックボードの謀反により『BF4』はおろか3の起動すらままならぬ身となっている。なにか気の利い た3Dゲームを動かそうとすると、我がHD 6850のファンが空でも飛ぶかのような超速回転を始めるため、ウカツなゲームが起動できない。そういうわけで戦場には出られず、下手にPCゲームも遊べ ないまま、こうしてお留守番をしているというわけだ。
PCで遊べないならコンシューマで遊べば良い。当然の摂理である。今週はひたすら買うだけ買って、あるいは少々遊んで放置していた家庭用機向けゲームを遊んでいた。その筆頭がこの『The Wonderful 101』だ。
プラチナゲームズのゲームだけあって背筋に一本突き抜けるような芯の通ったスパルタンなバトルアクションである。おおよそ任天堂の関わったゲームと は思えないくらいプレイヤーをスパルタ教育で殺しにかかっており、例えばゲーム中どう考えても必須なアクションが店売りだったりするし、敵の倒し方なども 原則的にノーヒントである。ビシッと筋の通った濃厚なバトルアクションのニーズには確実に応えてくれる素敵なタイトルだが、突き放しすぎて遊び方がわから ないまま投げられてしまうところもあるかもしれない。困ったことに、それを意図的にやっているフシさえある。
自分で攻略法を探しだす楽しみ、上達する楽しみを求める人には是非とも手にとって見て欲しいタイトルである。WiiUのe-Shopで体験版も配信 中だ。ただ、このゲームを始める前に、次に挙げる点だけは前提知識として持っていて欲しい。プロローグステージが終わった最初のショップで「ユナイト・ ガッツ」「ユナイト・スプリング」の両方を買っておくことだ。これがないとこのゲームは立ち行かない。
お前いきなり攻略法を書いちゃっていいのかよ、と思うだろうが、これは発売記念のトークショーでディレクターの神谷氏自身が「これは必須スキルなので絶対買ってください!」と公言していたことなので問題無いと判断した。この辺りの事情は4Gamer.netさんの記事が詳しいので、参照していただければよいかと思う。
1つだけここで難点を挙げるとするなら、WiiUゲームパッドとメインモニタを見ながら攻略するギミックだろうか。1ステージに1~2箇所ほどそう いうシーンが有るのだが、このシーンだけとにかく操作性がガタ落ちしてイライラさせられてしまう。ギミックそのものは好きな部類だけに、もう少しきちんと 調整して欲しかった部分である。
ishigenn – 黎明期からやってきたニュービー
『Battlefiled 4』の初回起動にてディスプレイがブラックアウトし「お前のロートル PC じゃ動かねーよ!」と罵倒されて以来、涙を流しながら酒を飲んで毎夜過ごしていました。次世代機の登場と共に PC ゲームでも要求スペックが高まりつつある中、そろそろグラフィックボード買い換えないとなと思った11月第3週目。縁あってプレイしたのは『Deadfall Adventures』です。
『Deadfall Adventures』はレビュースコアを付けるなら6/10~7/10ぐらいのクオリティ。NPC が棒立ちの前時代的な会話シーン、どこか迫力の無い演出、シンプルすぎるシューターパートと、ハードがローンチされたばかりの頃に登場した「洗練されてい ないゲーム」の記憶が鮮やかに蘇る作品です。もしかしたらゲームのテーマであるトレジャーハントとゲーム自体の遺物感を掛けた壮大なジョークソフトなのか もしれません。
『Painkiller: Hell & Damnation』 ほどではありませんが、ボイスアクトもどこかおぼろげです。個人的な記憶で申し訳ないのですが、演技を聞いて真っ先に思い出したのは昔ラジオ番組でやって いた海外ドラマの声優オーディション。これに加え台詞が臭い。『Duke Nukem』とは毛色が違いますが、様々なジョークらしき悪態をドヤ顔で晒し続けてくれます。
ただ2~3時間ほどプレイしてようやく気づいたんです。本作は B級感 溢れる映画。いやもっと言いかえるならば木曜洋画劇場に登場する『コマンダー』。ゲーム業界における『トレマーズ』だったのです。酷い箇所がありながらも 光る部分もあり、それら全体を B級感 がコーティングしている。恐らく現行ハード終焉期の今だからこそ許される立ち位置のタイトルとなっているのではないでしょうか。コンシューマー向け FPS と言えば大作スケールで製作されることが多い昨今、この手の作品はある意味で貴重であると言えます。