『モンスターハンターライズ:サンブレイク』はひとりでも賑やかで嬉しい。『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』を作ってくれてありがとう。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。344回目です。暑い日が続きます。

かなりリッジなサントラ

先日発売された“妄想『リッジレーサー』新作”のサントラ「REIWA TYPE 4」、その1曲目「RUSH」のギターがとても格好良く、早速コピーしようと練習中です。今週届いたアンプ「Positive Grid Spark MINI」が相棒です。音作りは専用アプリでおこなう仕組みとなっており、アンプや各種エフェクターが数多く収録。もともとアンプシミュレーターに定評のあるメーカーだけにクオリティが高く、近い音が作れます。というか、約15cm角というサイズからは想像できない音が鳴って驚かされる。

レースゲームのなかでは『リッジレーサー』シリーズは思い入れが強い方で、初代のハイスペック版を含め『R4』はお気に入りのひとつ。『リッジレーサーV』も、大好きなBOOM BOOM SATELLITESが楽曲提供したこともあって、よくプレイしていた記憶があります。いつかまた新作がリリースされると嬉しいのですが。
by. Taijiro Yamanaka


ひとりでも賑やか

今週は『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を遊んでいました。『モンスターハンターライズ』の大型拡張となる本作では、モンスターをはじめ諸々の要素が追加されています。なかでも、新アクションである疾替えでは、入れ替え技および鉄蟲糸技のセットを2つ登録し、戦闘中に瞬時に切り替え可能。今まで日の目を見なかった技を使ったり、使い分ければ強い組み合わせを使ったり。切り替えずに戦ってもまったく問題ないものの、アクションの選択肢が広がるのはシンプルに楽しいです。

新要素である盟友クエストは、特定の主要キャラを味方NPCとして狩りに連れていく特殊なクエスト。キャラのセリフが豊富なので、ソロプレイでも賑やかな狩りを満喫できます。セリフは各キャラの掘り下げにもなっていて、ナラティブな要素をより楽しめる良い味付け。2キャラ連れているときに掛け合いが用意されているのも良いところです。惜しむらくはクエストが限定されること。討伐対象をとわず、盟友たちと一緒に行けたらいいのですが。

武器は『モンスターハンター:ワールド』ぶりにチャージアックスを使用しています。使い込んでいた分、複雑な操作も少しだけ覚えていました。そこに疾替えでの技使い分けが加わるとさあ大変。便利だけど、難解。疾替えの書の切り替えをたびたび忘れつつ、ドタバタの狩りに勤しんでおります。
by. Hideaki Fujiwara


作ってくれてありがとう

『AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』クリアしました。今でもドキドキが止まりません。前作よりも好きです。前作はシステムの不便さもあって、もっとじめっと暗い気持ちになることが多かったですが、今作は遊びやすさの向上もあり気持ち良さ多め。特にシナリオギミックが凄まじく、度肝を抜かれました。いくつものレイヤーでのギミックが張られており、こんなの実装しようとするの、正気じゃない。下ネタは、前作からぼちぼち緩和されて直接表現も減り、ほかのギャグバリエーションも増えている印象です。

嬉しいのは、ここまでリッチで重厚なアドベンチャーゲームを、2022年にまだ遊べること。モデルの質は高いですし、アニメーションも凝ってる。ボイスも豊富ですし、演出の作り込みも細かく、遊びに満ちています。ボリュームもかなり大きい。昨今では、ゲーム開発にかかるお金が増えていることもあり、ニッチなジャンルのゲームは作りづらい印象。そんななか、めちゃくちゃしっかりお金をかけて、こんなリッチなアドベンチャーゲーム体験ができるゲームを、作ってくれたことがとても嬉しい。泣きそう。本作は近年出た3Dアドベンチャーゲーム作品のなかでも、海外作含めても頭ひとつ抜けてリッチだし完成度高し。豪華クリエイター陣のシナリオ力だけでなくスパチュンのADV開発力の底力を見た気がします。多くのファンがゲームを買い、こういうゲームが作られ続けてほしい。
by. Ayuo Kawase