ポケットペアおよびアニプレックス、そしてソニー・ミュージックエンタテインメント(以下、SME)は7月10日、ジョイントベンチャーとして株式会社パルワールドエンタテインメントの設立を発表した。今年最大級のヒット作の『パルワールド』は、ゲーム以外の領域でも展開されていくようだ。
『パルワールド』は、モンスター収集オープンワールドサバイバルクラフトゲームだ。舞台となるのは、不思議な生き物パルたちの暮らす島。プレイヤーはさまざまな能力をもつ野生のパルたちをパルスフィアによって捕まえ、彼らの能力を活かして島での日々を過ごしていく。同作は1月にSteam/Xbox向けに早期アクセス配信開始。新規IPながらもSteam版だけで2月時点で1500万本を売るなど、異例の大ヒットタイトルとなった。また同作に登場するパル、いわゆるゲーム内モンスターもかわいらしく、人気を集めていた。
今回設立された株式会社パルワールドエンタテインメントでは、ゲーム以外の各種ライセンスを集約し全世界向けのIP展開を多角的に拡大していくことを目的としているという。この展開ではソニーグループとの連携も図られるほか、『パルワールド』の新たな展開や『パルワールド』ゲーム本編の開発ともつながっていくという。
今回の発表にあわせて、7月12日に中国で展開されるBilibili World 2024にて、ポケットペアブースで販売される『パルワールド』グッズを、アニプレックス及びグループ会社の Aniplex ofAmerica Inc.並びに安尼普(上海)文化艺术有限公司(Aniplex (Shanghai) Ltd.)にてオンラインで受注販売するとのこと。
同作を手がけるポケットペアの社長である溝部拓郎氏は、自身のSNSで同作のカードゲームを作って遊ぶといった様子を公開。こうした遊びは今回のIP展開における示唆あるいは試作だったのかもしれない。株式会社パルワールドエンタテインメントが、カードゲームを発売するかどうかも注目されるところだろう。