『Overwatch』ついに本日リリース、ディレクターが生放送のQ&Aで今後のアップデートについて語る

 

Blizzard Entertainment(以下、Blizzard)は5月24日午前8時(日本標準時)、チーム対戦型FPS『Overwatch』(オーバーウォッチ)を正式にリリースした。同社の公式Facebookページでは、ローンチに先立ってライブQ&Aを配信。ファンから寄せられた数々の質問にゲームディレクターが丁寧に回答した。その中で、クローズドベータテスト後に調整のためサービスを一時停止していたランクマッチが、6月半ばを目処に再び実装される予定であることが明らかになった。また、Nvidia Corporationは、『Overwatch』のローンチに合わせてGeForceグラフィックカード用ドライバを「GeForce Game Ready 368.22 WHQL」に更新。本作のゲームプレイに最適化した。AMDユーザーも同様、「AMD Radeon Software Crimson Edition version 16.5.3 hotfix」がリリースされている。

 

全てはコミュニティのために

あごひげがなくなったJeff Kaplan氏(左)
あごひげがなくなったJeff Kaplan氏(左)

『Overwatch』は、6人ずつのチームに分かれて計12人でオンライン対戦が楽しめる一人称視点のMOBA系アクション・シューティング。BlizzardがWindows/PlayStation 4/Xbox One向けに開発した18年ぶりの完全新規タイトルとなる。未来の地球を舞台に、多種多様な武器や装備、特殊能力を操るヒーローが登場する世界観が特徴で、キャラクターによって得意分野や役割分担が大きく異なる。プレイヤーレベル25以上のユーザーが参加できるランクマッチは、パブリックテストおよび製品版での実装を見込んで、クローズドベータテスト期間中の今年4月に一度は実装されたが、フィードバックの情報を基に開発チームがシステムの見直しを決定。調整が完了するまで一時的にサービスを停止していた。

Blizzardは日本時間明朝、『Overwatch』のサービス開始に先立って、公式FacebookページにてライブQ&Aセッションを配信した。動画には、トレードマークともいえるあごひげをきれいサッパリ剃ったゲームディレクター、Jeff Kaplan氏が出演。ファンから寄せられた多くの質問に、それぞれ丁寧に回答した。その際注目されたのが、これまで実装時期の目処が立っていなかったランクマッチに関する質問だ。現在、開発チームが再調整にフォーカスしているとのことで、具体的な日付は明かされなかったが、6月の中旬から下旬を目処に、ゲームの大幅アップデートに合わせて実装する予定だという。また、ランクマッチの各シーズンは、多数の要望を受けて、3ヶ月(2月半のプレイ期間+数週間の切り替え期間)ごとの更新となるようだ。各シーズンの終わりには、プレイヤーのランクに応じたゲーム内コンテンツの報酬が提供される。

そのほか、YouTubeの公式チャンネル(日本語版はスクウェア・エニックス公式チャンネル)で公開されている『Overwatch』短編アニメシリーズをはじめとした、世界観や登場人物のバックグラウンドを描くストーリーコンテンツも、引き続き充実させていくと説明している。ちなみに、次回シーズンでスポットライトが当たるキャラクターは「ロードホッグ」とのこと。また、アニメシリーズで描いたナラティブを、今後グラフィックノベルのような形式で一層拡張していきたいとも述べた。最後に、「Jeff! どうしてひげ剃ったんだよ。コミュニティを代表してお願いします。もう一度ひげを生やしてください!!! #WeWantBeardJeffBack」という質問を受けたKaplan氏は、「私は5時の影(朝剃っても夕方に生えてくる青ひげのこと)が濃いんだ。Overwatchのローンチ状況にもよるけど、今日の終わりにはひげ第二弾がリリースされる予定かな」と、笑顔で締めくくった。「全て(ひげ)はコミュニティのためだ」。