『ヘルダイバー2』開発元、ソロ・少人数プレイ時に敵パトロール出現しすぎ調整を見直しへ。「想定外の増え方」なのでアプデ前の状態に戻す

 

HELLDIVERS 2』では4月29日に実施されたアップデートの影響で、特にソロプレイ・少人数プレイ時に敵のパトロールの出現量が過剰に多い状況になっているという。開発元Arrowhead Game Studiosでは、同アップデート以前のバランスに戻すような対応が進められているそうだ。海外メディアVG247が伝えている。

『HELLDIVERS 2』は、見下ろし視点型シューター『HELLDIVERS』の続編となるTPSだ。開発はArrowhead Game Studiosが手がけている。プレイヤーはスーパーアース連邦のエリート部隊ヘルダイバーの一員となり、宇宙生物のムシ(ターミニッド)や、オートマトンと呼ばれる殺人ロボットの大群に立ち向かうミッションに挑む。自由と管理民主主義を守るため、銀河を舞台とした戦いに身を投じるのだ。


本作ではPC版とPS5版の間でのクロスプレイがサポートされており、最大4人でのオンライン協力プレイに対応。フレンドを招待して遊ぶことも可能なほか、知らないプレイヤーの作戦に合流したりクイックプレイしたりすることで、いわゆる野良で遊ぶことも可能だ。一方で知らないプレイヤーが合流できないプライベート設定にて、ソロや少人数で遊ぶことも可能となっている。

今回、本作のコミュニティマネージャーを務めるTwinbeardことThomas Petersson氏が公式Discordサーバーにてソロプレイ・少人数プレイ時のバランス調整について言及した。というのも、本作に向けては先月4月29日のPatch 01.000.300にて、プレイヤーが4人未満のときにパトロールをおこなう敵の出現率が上昇。4人プレイ時の敵のパトロール量に変化はないものの、高難易度かつプレイ人数が少なくなるほど敵のパトロール量が増えることが伝えられた。

一方でそうした調整後には、敵のパトロール量が増えすぎといった意見も存在。ソロプレイ時のパトロール量が、4人プレイ時と同じではないかといった報告も寄せられていた。本作では敵のパトロールに見つかり対処が間に合わないと、増援を呼ばれることもある。またパトロールとの戦闘がミッション目標とは関係ない場所で発生すれば、目標をなかなか進められないといった事態にも陥る。パトロールが多すぎる状況で、ソロプレイや少人数プレイでの攻略がいっそうシビアになっていたわけだ。


こうしたフィードバックを受けて先述のPetersson氏は、公式Discordサーバー上で声明を投稿。アップデート後には「パトロールの出現量がおかしくなっていた(something has been off with patrols and spawn rate)」と伝えた。同氏によれば想定よりも多くの敵が出現していたため、プレイヤーに過度な負担をもたらし、楽しいゲームプレイができなくなりうる状態だったという。なおPetersson氏によればこの状態はすべてのプレイヤーに生じていたといい、中でも特にソロプレイや少人数プレイにおいて顕著だったとのこと。開発チームの意図とは違うバランスになっていたそうだ。

そのため今後敵のパトロールの出現量については若干の微調整の可能性はあるものの、全体的にPatch 01.000.300以前の状態に戻されるとのこと。ただし適切なテストをおこないながら見直しがおこなわれるそうで時間も要するそうだ。そのためもうしばらくは“非現実的”な量のムシやオートマトンとの対峙が続くことになるという。


ちなみにPetersson氏いわく、敵のパトロール量が多い問題について開発元は認識していたものの、ここ数週間慌ただしい状況が続いており、問題にじっくり取り組むことができなかったという。これは5月3日から巻き起こっていた、Steam版でのPSNアカウント連携の必須化を巡る騒動の影響かもしれない(関連記事)。現在ではソニー・インタラクティブエンタテインメントがPSNアカウントの必須化を再検討することを伝えており、コミュニティも穏やかさを取り戻している。改めて既知の問題の検討や対応が進められているかたちのようだ。

いずれにせよ、現状ではソロプレイや少人数プレイでは敵のパトロール量が開発元想定よりも多い状態であり、ただでさえ難しいミッションがさらに難化している模様。修正まではフレンドを招待したり緊急ビーコンを活用したりしつつ、4人プレイを維持して遊ぶといいだろう。

『HELLDIVERS 2』は、PC(Steam)/PS5向けに発売中だ。