米任天堂、製品テスト部門を再編し、契約社員100人以上に影響との報道。一部雇止めもありつつ、正社員登用も

 

米任天堂にて製品テスト部門の再編が実施され、一部契約社員の雇止めと正社員登用がおこなわれたという。海外メディアKotakuが伝えている。


Kotakuが米任天堂の広報担当者のコメントとして伝えるところによると、同社ではゲーム開発のグローバルな統合を推進するため、製品テスト部門を再編したとのこと。これにより、米任天堂では地域間の製品テスト業務の最適化が見込まれているという。

そして再編に伴っては、一部の契約社員の雇止めが実施されるそうだ。ただし米任天堂によれば、正社員枠も大幅に新設されるという。また雇用終了となる契約社員には米任天堂の支援のもと、エージェント会社から退職金の支給や再就職期間のサポートもおこなわれる予定とのことだ。

Kotakuが現従業員、および元従業員の証言として伝えるところによれば、今回の再編は100人以上の契約社員に影響を与える可能性があるとのこと。また証言によると、新たに正社員として雇用されるスタッフらのほとんどは、製品テスト部門から異動になるという。

なお証言によると、製品テスト部門は“小康状態(lull)”にあり、主要なファーストパーティー作品の新たなテスト予定もない状況にあるという。任天堂の現行プラットフォームであるNintendo Switchは2017年3月3日の発売から7年を迎え、ゲームハードのライフサイクルとして終盤にあると見られる。次世代機の存在についても長らく噂されており、昨年2023年は任天堂の定時株主総会などの場にて後継機種について言及されることもあった。

後継機種は向けた新作開発では情報漏えいなどを厳重に防ぐ目的で、製品テストを従来とは別の部門が担当している可能性もありそうだ。今回の製品テスト部門の再編についてもゲーム業界で相次ぐレイオフとは違い、後継機種の展開に向けた方針としておこなわれたかたちかもしれない。引き続きNintendo Switchの後継機種や新作の発表については注目されるところだろう。

【UPDATE 2024/3/28 10:54】
証言に基づく製品テスト部門の状況に関して加筆