『パルワールド』の一部プレイヤーはさっそくパルを繁殖させ、“最強の個体”を作り上げようとしているようだ。その火力は序盤ボスを一撃で倒しきるほどだという。海外ゲームメディアGamesRadar＋が報じている。なお本稿には本作の序盤のボスなどの内容を含むため留意されたい。
『パルワールド』は、オープンワールドサバイバルクラフトゲームだ。対応プラットフォームは、Xbox One/Xbox Series X|S/PC（Steam/Microsoft Store）。舞台となるのは不思議な生き物パルたちが暮らすパルパゴス島。環境ごとに生息するパルが異なっており、亜種/ボス/伝説/ラッキーパルなど珍しいパルも含めて、100種類以上のパルが存在するとされる。プレイヤーはパルを捕まえてさまざまなかたちで利用しながら島で生活し、冒険を繰り広げていく。
そんなパルは配合によってタマゴを生ませることができる。拠点に配合牧場と呼ばれる設備を建築し、任意のパルのオスとメスをそろえて配置する。そしてケーキを木箱に入れることによりタマゴが生まれる。このタマゴを孵化させることで、配合したパルが生まれるわけだ。
この配合では、親のパッシブスキルがランダムで引き継がれることがある。つまり望みのスキルをもつ2匹のパルを配合させることにより、最大4つあるパッシブスキルをすべて望みのスキルで揃えることも可能となっている。そうした仕様を活かして、“最高火力”を目指す試みが海外掲示板Redditで話題になっているようだ。
RedditユーザーのCorrect-Fox-4545氏は、配合により作り出したクルリスを紹介。パッシブスキルは「脳筋」「獰猛」「希少」「伝説」の4つだ。いずれも攻撃力を増加させるパッシブスキルとなっている。同氏はこのクルリスを「ゾーイ＆エレパンダ」に対して繰り出し、火力を検証。動画では、クルリスがサブマシンガンを撃ち始めると一発あたり1400前後のダメージがゾーイとエレパンダに対して入っていることがわかる。3万ほどある体力はものの数秒で溶けていった。
またCorrect-Fox-4545氏は別のパルでも同様の試みをおこなっている模様。白羽の矢が立ったのはペンタマだ。本作ではペンタマを捕獲し、テクノロジーを取得することで「ペンタマのロケットランチャー」を作成可能。ペンタマを弾丸として撃ちだせる武器だ。ペンタマによる爆発の威力はペンタマ自身のステータスによって向上するとみられ、ここでも配合による厳選の効力が発揮されるわけだ。
投稿によれば、Correct-Fox-4545氏が作り上げたペンタマのパッシブスキルは「屈強な肉体」「獰猛」「海皇」「伝説」の4つだ。クルリスの場合とは違って防御や属性ダメージの向上もおこなわれており、戦闘向きにチューニングされたパルながら、全体的なステータスの伸びを狙ったかたちだろう。このペンタマもやはり「ゾーイ＆エレパンダ」で“試し撃ち”されており、彼女たちは大きな爆発とともに一撃で粉砕された。
なお通常ではペンタマはロケットランチャー使用後に瀕死になるものの、動画では体力が少し減っているのみ。パルの濃縮や防御に関するパッシブスキルの効果などで、射出にも動じない強靭な肉体を手に入れているようだ。
1月19日に早期アクセス配信開始されたばかりの本作ながら、さっそく一部ユーザーはパルの厳選や火力の追及をおこなっているかたちだ。なお本稿執筆時点で本作にPvP要素はまだないが、公式より公開されたロードマップにおいて、将来的にPvPが実装予定とされている（関連記事）。パルの対戦機能として「パル闘技場」の追加も予定されており、戦闘に特化したパルの配合と厳選は、今後一部プレイヤー間でトレンドになっていくかもしれない。今回の配合と厳選による火力追求は、そうした今後のアップデートを見据えた事前の“研究”ともいえるだろう。
『パルワールド』はXbox One/Xbox Series X|S/PC（Steam/Microsoft Store）向けに早期アクセス配信中だ。また本作は、Xbox Game Pass（Xbox/PC/クラウド）に対応している。
