古代アジアサバイバルゲーム『Myth of Empires』2月21日正式リリースに向けプレイテスト実施。『ARK』開発元との裁判・和解を経て、Steamでの配信再開へ

 

デベロッパーのAngela Gameは1月23日、サバイバルゲーム『Myth of Empires』の正式リリースに向けたプレイテストを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は、2月21日に正式リリース予定となっている。

『Myth of Empires』は、古代アジア大陸を舞台にするオンラインサバイバルゲームだ。プレイヤーは、戦火に包まれた広大なオープンワールド世界にて、装備品や各種アイテムを収集・作成し、さらに外敵の侵攻を防ぐ城を建設。そして仲間と共に勢力を立ち上げ、またほかの勢力と同盟を結びながら繁栄を目指す。

本作は、2021年11月にSteamにて早期アクセス配信が開始。多様な地形や生態系のほか、飼育・育成機能、天気システムが導入され、また1200種以上のクラフトレシピや、25種類のキャリア成長ルートが用意されるなど、自由度の高いサンドボックスゲームプレイが特徴。ローンチ当時には、同時接続プレイヤー数が約4万8000人に達するほどの盛況となった。

正式リリース時には、新たなマップである東洲島や、機械工具・防御施設などの新レシピ、ボスや小型動物を含む新たなNPCなどが追加予定。今回実施中のプレイテストは、そうした新規コンテンツをいち早く試すことができる機会となっている。


なお、本作はSteamにて早期アクセス配信が開始されたと先述したが、現在は配信が停止されており、公式サイトを通じて販売中。というのも、本作には著作権侵害の疑いがかけられていたためだ。訴えたのは、『ARK: Survival Evolved』の開発元Studio Wildcardの親会社であるSnail Gamesで、『Myth of Empires』は『ARK: Survival Evolved』からソースコードを盗用して開発されていると主張していた。

この訴えの背景には、『ARK: Survival Evolved』のソースコードへのアクセス権限をもっていたSnail Games Chinaの元従業員が、『Myth of Empires』の開発スタッフに含まれていたことがあったようだ。当時Angela Gameはソースコード盗用を否定したものの、Snail GamesによるDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づく申請により『Myth of Empires』はSteamでの販売が停止。そして2021年に裁判へと発展した。

それから約2年が経った2023年10月、両社は和解。さらに、『Myth of Empires』の販売および開発におけるパートナーシップを締結した。著作権侵害が実際あったのかどうかは明らかにされなかったが、Angela Game側は、Snail Gamesのビジネスに困難な状況をもたらしたことを認めた(関連記事)。

紆余曲折を経て、本作はふたたびSteamでの販売が可能な状況になったが、正式リリースまで待って仕切り直すという判断になったようだ。そしてその間にプレイテストを実施し、フィードバックを得ながら改善が進められることとなった。

『Myth of Empires』は、PC(Steam)向けに2月21日に正式リリース予定だ。またプレイテストについては1月30日まで実施され、ストアページの「Myth of Empires Playtestに参加」からアクセスをリクエストできる。