傑作数字スライドパズルゲーム『Threes!』Steam版発表、2月6日配信へ。“元祖”数字重ねパズル、10周年記念で蘇る

 

個人開発者のAsher Vollmer氏は1月18日、『Threes!』のPC(Steam)版を2月6日に配信することを発表した。ゲーム内は日本語表示に対応予定。


『Threes!』はシンプルな数字パズルゲームだ。本作では数字のタイルを合体させ、できるだけ大きな数字を作ることを目指す。タイルは上下左右にスライドすることができ、基本的には同じ数字を重ね合わせると数字が合体。また、一手操作するごとに新たな数字タイルが盤面に追加される。盤面が埋まって操作不能にならないよう、上手く数字を組み合わせていくのだ。


具体的なルールとしては、同じ数字のタイルを重ねることで、もとの数字の倍となる一つのタイルが作られる。たとえば「3」と「3」を重ねれば、一つの「6」タイルが作られるというわけだ。なお「1」と「2」の数字タイルに関しては、同じ数字を重ねることができず、1と2の組み合わせでしか合体できない。

またタイルの移動では1枚ずつ動かすわけではなく、盤面全体を上下左右に動かす。全体をよく見ながら、注意深くタイルを動かす必要があるわけだ。そして盤面が埋まり、操作できる数字タイルがなくなるとゲーム終了。その時点の数字パネルに応じてスコアが記録される仕組みだ。


本作は個人開発者のAsher Vollmer氏やGreg Wohlwend氏らによって開発され、2014年1月ごろにiOS/Android向けにリリース。シンプルながらも奥深いゲームプレイなどが好評で、2014年のApple Design Awardといったアワードを受賞するなど高い評価を受けた作品だ。一方その後、本作を元にしたと公言する『2048』が登場し人気を獲得。同作がソースコードをGitHubにて公開したこともあってか、“クローン作品”が多く出回る事態も発生した(ねとらぼ)。

そうした状況を受けて、当時『Threes!』公式サイト上でAsher氏とGreg氏は複雑な心境を吐露。特に開発に約14か月を要した“本家”『Threes!』の奥深さが多くのユーザーに気づかれないまま、類似作品に埋もれてしまった点への残念な想いなどが語られていた。そうしたエピソードを経た本作は、今年2月6日でリリースから10周年を迎える。これを記念して、このたび本作がSteamに向けてもリリースされる運びとなったようだ。改めて本作に触れてみるのもいいだろう。

『Threes!』はiOS/Android向けに配信中。2月6日には、PC(Steam)向けにも配信開始予定だ。なおiOS/Android向けには無料版となる『Threes! Freeplay』も配信されている。