Nintendo Switch『スイカゲーム』、流行りすぎて「遊ぶために日本アカウントを作る」海外ユーザーも現れ始める。1日の売上はブーム前比で5万倍になる日も

 

人気沸騰中の『スイカゲーム』の人気が、海外に波及し始めているようだ。さまざまなストリーマーがプレイしている影響で、『スイカゲーム』を遊ぶ方法をガイドするメディアや、そのためにニンテンドーeショップの日本アカウントを作成するユーザーもいるようである。

『スイカゲーム』はpopIn株式会社によって2021年12月にリリースされたパズルゲームだ。スイカをはじめとし、メロン、パイナップルといったフルーツを題材として、フィールド上部の線を越えないように積みあげていく。同じ種類のフルーツは、組み合わせることで1段階上の大きなフルーツへと進化し、スコアが加算される。より多くのスイカを生み出しハイスコアを狙っていくわけだ。ギミックとしては、同じ数字をかけあわせていくパズルゲーム『Threes!』のようなルールとなっており、そこに「落ちものパズル」や「果物」「物理演算」などの要素が加わっているわけだ。


本作は『合成大西瓜』という作品をアレンジした作品。もともとはpopIn株式会社の販売するプロジェクター「popIn Aladdin」の内蔵アプリであったが、それがNintendo Switch版としてリリースされたかたちだ。今年の秋頃から国内のインフルエンサーたちの間で人気を呼び、今大きな人気を呼んでいる。価格は240円。


そしてその人気は、海外に波及しているようだ。そうした人気を代表するのが、海外メディアPolygonの記事だ。同紙は10月5日に、「スイカゲームを遊ぶ方法(How to get Suika Game)」というシンプルなタイトルの記事を投稿した。この見出し・トピックの狙いとしては、いわゆる検索対策だろう。Googleの検索流入でアクセス増加を狙う記事だと思われる。そうした期待をされるくらい、英語ユーザーのなかでも存在感が増していると見られる。

面白いのは、そういった記事が大手メディアから生まれるということだろう。なぜこうした記事が生まれるのか。それは、『スイカゲーム』が日本のニンテンドーeショップでしか売られていないからである。海外ユーザーには買い方がわかりづらい。それゆえに、前述のPolygon記事は、『スイカゲーム』の遊び方というより、日本のニンテンドーeショップで『スイカゲーム』を買う方法がアカウント作成レベルから細やかに説明されているのだ。なかなかシュールである。


実際のところXなどでは、インフルエンサーらの配信を見た海外ユーザーが、『スイカゲーム』を遊ぶために日本のニンテンドーeショップアカウントを作っている姿が確認できる。実際にそうしたユーザーがいる、情報ニーズがあることから記事が生まれたのだろう。ちなみにTwitchの情報集積サイトTwitchTrackerで『スイカゲーム』人気を見ると、9月15日から突如遊ばれ/見られていることがわかる。人気ゲームには及ばないものの、ランキングとしては82位につけており、現在も多くのストリーマーがTwitchで本作をライブ配信中。その中には外国の配信者もおり、世界進出はどんどん進んでいるようである。


なお、日テレNEWSは『スイカゲーム』の開発元であるAladdin Xを取材している。その取材によると、開発元は人気の理由として「幅広い方々に受け入れていただけるイラストのかわいさや親しみやすさ」「ゲームルールのシンプルさ」「失敗しても次はうまくできるんじゃないかと思わせるゲームの雰囲気」をあげている。また1日のダウンロード数については、ブーム前と比べると“約5万倍以上”になる日もあるという。仮にもともとの数が1だとしても、1日5万本と考えると驚異的。ニンテンドーeショップのランキングでは連日1位に輝いており、まだまだその勢いは止まりそうにない。

『スイカゲーム』はNintendo Switch向けに240円で販売中である。